●更新日 02/26●
不幸の手紙
「これはあなたの元にやってきた、不幸という名の死神です。
これより3日以内に、文面を変えずに3人の人に出してください。
文面を変えたり手紙を止めると、あなたには死という贈り物が届きます。
1年前、この手紙を止めた長崎の奥井さんという13歳の少女は交通事故で亡くなりました。
受け取ったあなたも不幸になりたくなければ、必ず三日以内に3人の方に出してください」
ある日突然、こんな文面の手紙を受け取ったらどうしますか?
この不幸の手紙は形を変えてどんな時代にも登場します。
今は携帯メールが普及したので、携帯のアドレスに届くことが多いようですが、、、
大抵は無視すれば終わることだし、不幸という名前の死神はやってきません。
一昔前は、学校のクラスなどに回りに回って、みんな疑心暗鬼になるといったものでした。
ですが、最近は携帯メールの普及により社会を混乱させるケースも少なくない。
今回は、一つ、そんなケースを紹介します。
これは2003年2月に本当に起きた話。
『京都市内でブリーダーの経営不振により、ミニチュアダックスフントの子犬100匹が余ってしまった。飼い主が見つからなければ殺処分される』
こんなメールが出回りました。このメールを見た人や、噂に聞いた人を経由し動物愛護団体まで巻き込む騒ぎに。
個人で引き取り手を捜したり、保健所に行く者が続出!
役所や地元新聞社などへの問い合わせが殺到するなどして混乱に陥りました。
これはこの当時、ミニチュアダックスフントは人気が非常に高く、ペットショップでも品薄状態。
だから、あわよくば無料で手に入るという下心が作用したのかもしれません。
実はこの手のメールは地名と犬種を変えることによって、何度か送付されているという経緯があります。
このミニチュアダックスの1年前にも同様のメールが流れていたことは確認されていますが、ここまで混乱に陥ったのはこのケースだけだとか。
同様に、「AB型RH−の血液が足りない!」という、人の善意に付け込んだり心配を煽るようなチェーンメールも騒ぎになりました。
いずれも無視すれば良いのですが、このような都市伝説となっていくモノは人の噂というどうしようもないものを媒体にします。
あなたの元に不幸のチェーンメールが届きました。
誰にも回さない自信はありますか?
西垣 葵
|