悲しい公園
一見何処にでもある普通の公園である東池袋公園。
しかし、ここにはかつて『数々の戦犯達を処刑した場所』という悲しい歴史がある。
その為なのか、「深夜になると誰もいないのに足音が聞こえる」「首を吊っている軍服姿の霊を見た」等の噂が絶えることなく現在まで続いている。
昼間は、心霊スポットとして有名なのが信じられないぐらい普通の公園だが、夜はどうだろうか。
再び深夜に公園を訪れた。
1人で公園内を一周。
人の気配が全く無く不気味な雰囲気が漂っている。
「永久平和を願って」と書かれた石碑にたどり着く…。
この石碑がある場所にかつて処刑台があった。何人もの人々が殺された場所である。
その為、この場所で写真を撮ると霊が写ると言われている。(今回の取材では残念ながら写らなかった)
一通り周ってベンチに向かうと、ベンチに座ってぼんやりと空を見上げている青年がいた。
話を聞くと、青年がかつてこの場所で出会った友人が3ヶ月前に死んだのだという。
それ以来、訳もなく突然この場所に来てしまうことがあるそうだ。
「あいつが僕をここに呼んでいる」
青年はうつむきながらそう呟いた…。
今回の取材中は心霊現象は起きなかった。
しかし、この公園を造った時に数多くの作業員が原因不明の病気や怪我で倒れたというし、友人の霊に呼ばれてここに来たという青年が存在する以上、この場所が霊的な場所であるということは否定できない。
島 雷鹿
|