心霊事件簿シリーズ 〜死神トンネル〜
心霊スポットとして存在し易い建築物の1つにトンネルがあります。
旧道・坑道など、建築技術が未熟だった昔から存在する物であることと、それこそ多くの人達が使用してきたものだから、良い思い出も悪い思い出も出来ることが多いのでしょうか。
だいたいは古いトンネルが心霊スポット化することが多いのですが、新しい物でも心霊スポットとなることがある・・・という例をご紹介致します。
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死神トンネル
千葉県I市
国道への脇道と海辺を繋ぐ為に近年出来たトンネル。夏は多くの人が利用するが、冬は殆ど人通りのない道となる。
数年前の冬、このトンネルを通行しようとした老婆が原付に乗った男に引ったくりに遭う事件があった。その際、荷物を強奪された衝撃で転倒し体を強打。人通りの少なくなる冬であった為、発見されるまでの間には帰らぬ人となってしまった。それ以来、苦しみながら死んでいった老婆の思念が漂い、原付がこのトンネルを通ると無差別に事故を起こすようになったという。
前述の通り冬は人通りが少ない為に事故が起きても救助までの時間がかかることが多く、手遅れになることが多い。あまりに事故が頻出するようになった為、いつからか死神トンネルと呼ばれるようになった――
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紹介することにより、肝試しやふざけ半分での来訪が増えるのは本意ではありませんので、所在地などは一部伏せ字とさせて頂きました。
まず、このトンネルですが・・・
実際に入り口に立ってみると、出口までが見えないほど距離は長い。
内部の灯も薄暗く、老婆の思念の有無に関わらず事故を起こすことが多そうな場所です。
紹介文にもあったように冬は人通りは確かに少なく、ここのトンネルから国道の方に暫く進まないと聞こえてくる音は虫の音を基本とする夜独特の音のみ。非常に不気味です。
試しにトンネル内で声を出してみると、大きくエコーして中々消えません。
ここ、冬の夜は原付どころか歩いても通りたくないと思わせますが・・・亡くなった老婆は付近の住人だったのでしょうか。
そして、現在このトンネルは原付の通行を禁止する看板が。
事故が多いからでしょうか。
記者が訪れた際には夏も近い為、少年達がたむろしていました。このトンネルの怪談話を知っているかと聞くと、皆一様に知っているとの返答があり、原付で通ったことあるか?と聞くと以下のように答えて頂けました。
少年 「通ったことあるけど、すげぇ不気味でした。なるべくなら通りたくないっすね」
少年 「海に繋がる道へショートカット出来るから、便利っちゃ便利なんだけど・・・」
実際、ここで老婆が死んだか死んでいないかはさておいて、非常に暗く長いトンネルですので、事故が起きても不思議はありません。
ここがどこだか解った人も、原付やバイクで通るのは止めた方が良さそうです。
事故が多い場所なのに、入り口の柵が横でなくて縦になっているのは何故なのだろうという気持ちを残しつつ、ここで事故を起こした方々にお悔やみを。
探偵ファイル
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