タイ・バンコクのRホテル
今日のお話は私が実際に体験した話です。
今からおよそ半年前、ちょうど真冬ですね。私はといえば、東京の寒さに耐えきれず、
冬でも暑い南国のタイはバンコクに、暖をとりに1か月ほど逃げておりました。
私が1か月住んでいたバンコクの中心地には、ナナという歓楽風俗街があります。
いわゆる売春窟というやつですね。日本でいうと歌舞伎町みたいなとこです。
私はこのナナで、バーのママやキャバクラみたいな所で、風俗嬢やニューハーフたちに
酒をおごりながら一緒に飲んで タイ語を教えてもらって勉強するという日々を繰り返していたのですが、
この売春窟の女どもが口ぐちに言うんです。
「アノホテル オバケデルヨー コワイコワイネー」
つまるところ、ホテルで1人で泊ってると霊が出て怖い思いをするから、
ワタシをお持ち帰りしてネー!(もちろん有料) ・・・という営業文句だ。
↑で、これが現地民たちが口をそろえて 心霊現象が多いと言われるRホテル(仮名)。
見る人が見たら、たぶん一発でどのホテルか分かるでしょう。一泊5000円程度だ。
タイ価格としては中級だが、普段一泊500やら1500円で泊っている準バックパッカーの私にとっては
ちょっと贅沢なホテルだ。
現地風俗嬢たちの話を全く鵜呑みにしなかったケチな私は、
女をお持ち帰りせず、ちょっと奮発して1人で泊まってみることに。
人気のホテルなので予約をしないと部屋がすぐに埋まって泊まれなくなるホテルなのだが、
その日は運がよく飛び込みでも泊まれる部屋があった。
とある4ケタの○○○○というゾロ目の数字の部屋番号に泊まらされる。
だが、夜、
泊まったことをさっそく後悔する事になる。
まどろみの中、何者かによって首を絞められる。
朦朧とする意識の中で、天井とエアコンだけが見える。
・・・という夢を見て、
悪夢にうなされながらガバッと目が覚める。
しばらくして再び眠りにつくが、
やっぱり再び首を絞められて苦しむ、という同じ夢をみてしまう。
しばらく経って、今度こそ睡眠をとろうと寝るのだが、
やっぱり変わらない。
何度寝ても、やっぱり首を絞められる夢をみる。
何度でも、
何度でも、
けっきょく5回以上同じ事を繰り返し、諦めた、というより怖くなって眠れなくなったので、
朝までタイの深夜番組を観て過ごすはめに。
夜が明けてさっさとチェックアウトして他のホテルに移ったのは言うまでも無い。
果たして、過去にこの部屋で一体何かがあったというのか?
誰かが残した、強い残留思念なのか?何かメッセージ的なものなのか?それとも・・・?
やはり売春窟という土地柄か、他の街よりも煩悩や雑念が色濃いせいなのかもしれない。
実際に殺人事件とか自殺が非常に多いしね。
ナナのRホテルの、とある4ケタのゾロ目の部屋です。
お泊りになられる方は、覚悟をしてください。
オナン
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