花魁淵　　〜後記　　

本篇も出ていないのに後記から。（本編はスパイ日記で九坪が担当）

今日のスパイ日記にも書いた通り、霊障をひとりで引き受けてしまった私はビデオもフィルムも全部九坪に託してしまった。
全壊した三上旅館跡で突然悪寒に見舞われたのも事実だし、藤尾橋で撮影中、スタッフは誰も動かずまして風もないのに橋が揺れていたことも自分しか気付いていないだろう。

地震じゃないが、縦揺れなのだ。同行の者を怖がらせることはしないのでスタッフには言わなかったが。九坪がどんな記事を書くのか見当もつかないが、もし動画がアップされたらよく見て欲しい。


風が写っているから。


馬鹿なことを言ってるな、と思う読者も多いだろう。
風が左から右へずっと吹いている。むろん体感上では風速０メートルなのだが。
川の上流は右だからビデオカメラが電磁波などに感応していたとすれば右から左のはずなのに。
どちらにしろ、小さな画面でほんの少しの時間チェックしただけなので。
※　胃の痛みはビデオの液晶画面を閉じた途端に無くなった。

家に帰ってからは物理的な怪現象はない。あればそれこそでっちあげのオカルト番組（笑）。だから花魁淵に行く直前に「女性がビルから転落した夢」と「花瓶が落ちて割れた現実」が同時に起きたのは一体何だったのかと思ってしまう。







君は誰だ？


近くで起きた事件を調べてみる。



ＢＯＳＳ