●更新日 12/08●


UMA滅亡の危機!?暴かれつつあるUMAの正体


昨今、インターネットの発達により未確認生物=UMAの目撃件数が急激に増えている。
しかし、それと同時に裏の情報などが配信され、否定されるUMA事件も多い。
UMAの代名詞として知られているネッシーも例外ではない。1934年4月にロンドンの医者であるロバート・ケネス・ウィルソン氏とその友人が、イギリス最大の淡水湖であるネス湖にて、首長竜を連想させる生き物の写真を撮影することに成功した。俗にいう「外科医の写真」と呼ばれる写真である。元々ネス湖には不可思議な生物が目撃されており、密かに噂が囁かれていた。そしてウィルソン氏の写真によって、ネス湖の怪物ネッシーの存在は世界中に知れ渡ることになり、一代ムーブメントを巻き起こした。しかし1993年11月に、ウィルソン氏の友人であったクリスチャン・スパーリングが遺言でネッシーに関する重大な遺言をした。ウィルソン氏のネッシー写真は、おもちゃの潜水艦にヘビの模型を取り付けたものを浮かべたものを撮影したというトリック写真であったというのだ。(因みにウィルソン氏は外科医ではなく産婦人科医であった)



また2006年にはグラスゴー大学構内の博物館に勤務する古生物学者ニール・クラーク博士によって、ネッシーの正体は湖を遊泳する象であったとBBCにて発表なされた。
博士によると、1930年初頭サーカス団が巡業の合間にネス湖に立ち寄り、象を始めとする動物を休憩させていた事実があったという。当然湖の畔で休憩するのであるから、動物に水浴びぐらいはさせたであろうと思われる。このことから博士は、ネッシーを目撃した者たちは水浴びをする象の鼻をネッシーの首と誤認したのだという結論を導き出したのだという。
他にも有名なUMAとしてイエティが挙げられる。このUMAもまた非常に人気でありながら、否定論が数多く出されている。日本山岳会青森支部長の根深誠氏は、イエティとはヒグマの一種であるという調査結果を発表した。実は、シェルパ語で「イエティ」と呼ばれている生物は、”ヒグマの一種であるヒマラヤン・ブラウン・ベア”を指しているのだと言う。このことからイエティとはメティ(ヒグマ)の一種であると結論付けたのだ。



だからと言って以上のUMAを否定できるわけではない。「外科医の写真」はともかく、全てのネッシーが象の鼻であったとはいえない。それはイエティも同様であり、飽くまでも可能性である。
しかし現在、異常な速さで科学は進歩し続けている。その流れの中でUMAという名の夢はどんどんと消されていく運命なのかもしれない。



山口敏太郎



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