旧仲哀トンネル |
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FC 福岡北
《現地調査》 旧仲哀トンネル付近にて現地調査をした結果、仲哀トンネル(新)は、昭和46年ごろ開通し、それまでの間は旧仲哀トンネルが国道として使われていた。 昭和10年ごろ、勝山側から同トンネルに行くまでの間には「七曲峠」という、当時はまだ砂利の細い道があった。ここで路線バスが運転を誤り、谷底へ転落した。そのバスには乗員、乗客含め数十人が乗車しており、かなりの死者が出たという。当時は大事故としてかなり有名であった。 昭和40年前後、当時「西口あきら」事件としてマスコミを騒がせた事件があった。専売公社(現在、日本たばこ産業)の社員が集金の途中、同トンネルの付近で殺された。住人の話では、同トンネルの中で何箇所か包丁で刺され、体をロープで縛り、田川郡香春町側へと出て殺害した。その時に、最後は口から喉の奥まで包丁を突き刺して息の根を止めたとの事。 この惨たらしい事件は、映画となり広く知れ渡る事となった。 映画の題名は、「復讐するは我にあり」主演は「緒方 拳」であった。映画の冒頭で、峠を登ってトンネルを抜けていくパトカーが出てくるが、当時の現場の状況がよくわかると思う。 その他、昭和初期には同トンネルの幅を広げる工事で数人の工事関係者が落盤により亡くなっている。 同トンネル付近にある鉄塔にて、中年の男性が首吊り自殺をした。ただし、付近の住人でその事を詳しく知る人はいない。 また「狐の嫁入り」の話だが、これは路線バスが走っていた頃、バスの運転手がバスの前を狐が横切ると「狐が出た」と乗客にいつも言っていたことが元と思われる。これが霊スポットの噂話になったのだろう。 同トンネル付近では昔からいろんな事件・事故が多く、死者もかなり出ている。地元では無縁仏がいてもおかしくはないと思っているようだ。 現在、「旧、仲哀トンネル」は落盤の恐れがあるため、平成3年より通行止めとなっている。不思議なことに「新仲哀トンネル」付近でも最近、原因不明の事故が多発している。 北九州方面から国道10号線を走り行橋市で国道201号線に入り、田川方面へ約10kmほど行くと「新仲哀トンネル」があり、その手前を右に入り「七曲峠」を登りきったところに「旧、仲哀トンネル」がある。
赤い道路が国道201号線で中央の破線のところが「新仲哀トンネル」、その上にあるグレーの破線が「旧、仲哀トンネル」である。 |
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