日立市心霊スポット調査 |
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日立鉱山病院入り口
日立鉱山病院跡地に向かう途中、道路の真ん中に一本杉がある。この杉を切り倒そうとしたり、移動させようとしたりすると、必ず関係者に災いがおきると言われる。 以前は、この近辺で事故が多発していたが、近所の人たちがご神木として祭るようになってからは、事故も減少した。この道路は、ローリング族が週末になると走っていることで有名であるが、この一本杉の周りだけは、おとなしく走っている。 ・日立市もとやま自然の村キャンプ場 今回の調査でもっとも情報の多かった場所である。日立鉱山病院跡地に向かう途中から、山道にそれて1kmほど上ったところにある。 赤い光が飛んでいたとか、キャンプ場の炊事場の水道から突然水が出始めたとか、母親と男の子の霊を見た、など噂には事欠かない。キャンプ場までの道は車がやっと1台通れるほどの幅しかなく、木々がうっそうと茂っている。昼間でも薄暗く気味の悪い場所だ。 キャンプ場までは、ずっと登り坂道だが、以前は途中に階段があり、そこからもキャンプ場まで歩いていけた。しかし現在は閉鎖されている。階段から転げ落ちる人が多発したのだそうである。現在は、その階段は、草で覆われよく確認できないが、そんな急な階段ではないのに、不思議と事故が多かったようだ。 ・あかさわ山荘 あかさわ山荘は日立鉱山の会社関係者の子供たちが通っていた、旧本山小学校の校舎を利用した市営の宿泊施設だ。現在、本山小学校は廃校となっている。体育館もあり、スポーツ関係の合宿などに利用されている。 ここも多くの心霊現象の目撃情報があり、近所の人から、誰もいないはずの窓に明かりがついていたとか、誰もいないはずの体育館からボールをつく音が聞こえたなどの話を聞くことができた。 ・日立本山トンネル 日立鉱山病院跡地を少し通り過ぎるとみえて来る。体験者の話によると、深夜車でこのトンネルを通ると、後部座席の方から「助けて!」という若い女性の声が聞こえてきたり、耳元で「死んでしまえ!」とささやかれたりするという。 体験者のほとんどが同じ内容の体験談を話し、また何度も同じ体験をしている者も多いことから今回の調査の中では一番信憑性が高い心霊スポットといえる。 ・首なし遺体事故現場 今年はじめ、日立本山トンネル付近でツーリング中のライダーがガードレールにぶつかり、首が身体から千切れるという悲惨な事故があった。頭部は約3時間後に田んぼの中で発見された。関係者の一部では事故は本山トンネル内の心霊現象のせいではないか? とささやかれている。現在は、事故現場にお地蔵様が祭られている。 昭和56年9月、300年余にわたる長い歴史の表舞台を賑わした日立鉱山が幕を閉じた。しかしその歴史を紐解くと、過酷な労働と生活条件の中、多くの鉱夫や鉱婦が、その過酷さゆえ命を落としていったという事実が浮かび上がってくる。 今回我々が調査した心霊スポットはすべて、今は見る影もない日立鉱山跡地周辺に点在している。この調査を通して、我々はあらためて地元日立の真実の郷土史を知ることができた。これらの心霊現象は、華やかな歴史の影に命を落とし忘れ去られた多くの魂が、何もなかったように今を生きている私たちに過去を忘れるな!と、訴えかけているのではないだろうか。 |