滝畑ダム


FC 関西


心霊スポットとして、関西地区でも有数の知名度を誇る滝畑ダム。現在その付近にあるとされる、通称「第三トンネル」を調査することにした。
キャンプ場として有名な場所の同ダムだが、それ以上に心霊スポットとして関西でも有数の地名度を誇っている。
滝畑ダムの心霊の噂をまとめると以下のようなものがあった。

トンネル内を車で走行すると、車に血の手形がつく。
ダム近辺の道路で、首の無いライダーが現れる。
第三トンネルの内部から入口を見ると、少女の霊が見えるらしい。
ダムを汚すと子供の霊が憑いてくる。
ダムに掛かっている橋で、老婆が後ろから凄まじい勢いで走ってくる。

その中でも、やはり噂の一番多いのは「第三トンネル」らしい。
第三と呼ばれるからには、付近に三つのトンネルがあるのだろう。
しかし、調べて見ると付近には四つのトンネルが存在していた。

滝畑第一隧道
1975年完成。別名「滝畑一号トンネル」。
(特に心霊現象の噂は無い。)
滝畑第二隧道
1975年完成。別名「滝畑二号トンネル」。 (特に心霊現象の噂は無い。)
梨の木隧道
1982年完成。このトンネルを車で走ると、血の手形がつくらしい。
塩降隧道
昭和初期に完成。一号、二号トンネルが出来る前に使用されていた旧道のトンネルらしい。一般的に「第三トンネル」と呼ばれるのはこのトンネルらしい。
心霊現象も多数報告されている。

今回は一番古いとされる、塩降隧道を調査する事にし、車を現地へ走らせた。
そこそこ整備されたトンネルを二つ通過する。おそらく、第一隧道と第二隧道であろう。左右に木々が鬱葱と生い茂る通りを進むと、トンネルが見えてきた。塩降隧道に間違いない。



第一隧道、第二隧道とは全く異なる雰囲気を持ち、それは不気味の一言に尽きる。しかし、トンネル自体は小さくなく、入口上部の高さ制限の黄色い看板が目を引く。続いて、トンネル内へ入ることにした。外から見る限り内部は結構明るいと思い、車の明かりを消して中に入る。その瞬間、視界が全て「黒」一色に変わった。慌ててライトを付けて内部を観察すると、落書きが多数見られ、天井や壁面の彼方此方から、水が染み出ており、昭和初期に完成されたというのも肯ける。

トンネルを抜けた後、撮影の為、徒歩でトンネルを歩く事にする。内部の空気は、ひんやりと冷たく、湿度が高いのか、身体に纏わりつく感じがする。その所為か、撮影中も常に居心地が悪く、何故か後ろが妙に気になる事が多かった。
撮影終了後、再びトンネルを抜けて帰る時、バックミラーに一瞬何かが移った気がするが、気のせいだと思いたい。