埼玉県川越市小仙波町の国道254号線と国道16号線の交わる辺り、何の変哲もない一帯で有名な心霊話がある。『川越のシンデレラ』と呼ばれているその話を紹介しよう。
結婚を目前に控えた娘が、婚約者の仲間に拉致され輪姦された挙句、放置されるという事件があった。恐怖と羞恥心から半狂乱になった娘は自らの手首をカミソリで切り刻み、辺りは血の海と化した。この事件の直後、心霊現象が起き始めた。小仙波の交差点に設置されたカーブミラーの中に、赤く血に染まったウエディングドレス姿の女性が映るというものである。
あまりに多くの人がその霊を目撃したためか、今ではそのカーブミラーは新しいものに取り替えられている。しかし姿を見せないだけで、怨霊がその場から消えたとは思えない。
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