真の道(まことのみち) |
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東京都八王子市裏高尾の山中に「真の道」(まことのみち)という有名な心霊スポットがあります。
この「真の道」にまつわる噂や心霊体験談を集め、麓の住人や関係者への聞き込み調査と現地調査を実施した。
■場所
■噂話 ■麓の住人の話
「あそこは駆け込み寺みたいな所と聞いている」
などの話を聞く事が出来た。いずれも真の道の事を詳しく知る人はいなかったが、過去に真の道へ行ったことのある人から、どのようなところなのかを聞く事が出来た。
入り口には山中へ導かれるように長い階段が延びている。当然照明などは無く、真っ暗闇であり、数段昇っても先に何があるのか見えてこない。 |
■現地調査の実施 話の通り、入り口には先が全く見えない階段があった。階段の左脇にはトロッコのレールが敷かれ、階段に沿って延びている。 |
しばらく昇ると鳥居のようなものがあった。しかし頑丈な金網の扉が設置されており、南京錠が掛けられている。現在はここから先へ進む事が出来ないようになっていた。フェンスの先にも階段が続いているが、左にカーブしている為、その先を確認する事は出来ない。鳥居には宗教団体の施設と思われる表示があり、怖いもの見たさでやってくる見物人の進入防止の為か、監視カメラまで設置してある。 |
階段の途中でありながら、かなりの雰囲気がある為、有名になった当時はよほど迷惑していたのであろう。水子霊園を移設した旨の表示があり、連絡先が記されていた為、早速問い合わせてみる事とした。 |
■問い合わせ結果からの判明事項 「真の道」と呼ばれていた場所は、道の名でも場所の名でもなく、1972年(昭和47年)に宗教法人真の道が建立した 奥宮、"直毘の宮"(なおひのみや)という施設がある場所であった。噂が広がっていく中で、宗教団体名がいつのまにか心霊スポットの呼び名になってしまったものであることが判った。階段の上り口にある石碑に「真の道」と書かれていることから、これを見て暗闇の中、長い階段を上り、水子地蔵や母親の像を見て、その気になった者がつけた呼び名であった事が判明した。 次に噂話の調査だが、女性に頭痛などの災いが起きる事に関して、女性調査員を現場に同行させ、同様の現象が起こるのか調査した。 結果、肩が痛くなったというのである。これは、恐怖のあまり、長時間にわたり体全体に力が入っていた事によるものと判明。肩がこると首の血行が悪くなり、頭痛が併発される為、噂話の頭痛・肩が重くなる件については、霊の仕業ではなくても起きる事が判った。 帰りの車に聞こえる子供の足音については2往復したものの確認できなかった。 かつて、防空壕があった事に関しては、関係者らに確認したところ、事実が判る資料が既に無く記憶のある人物もいなかった為確認出来ず。 写真に白い着物を着た男女が写る事に関してだが、真の道では、滝行というものがあり、白装束に白い鉢巻という姿で滝に打たれる行法で、夜間にも行われる為、それを見た人が勘違いしたのではというのである。たまたま滝へ向う信者が写真に写ったのではないかと考えられる。 しかし、水子霊園のあったこの場所は、遊園地のお化け屋敷を遥かに越える雰囲気がある事は確かで、この世に生を受けることなく亡くなっていった水子の霊が見える者がいても決して不思議な事ではないのである。 |