死体だ!!全裸のままベットに寝かされている。
 下半身は性行為を行えるように、無理やり開かれたまま死後硬直している。
スラリと伸びた彼女の足は、まるで生きているかのように生々しかった。
 目の下が少し暗褐色になってはいるが、全身は蒼白で死後三週間たつにもかかわらず
腐乱が進んでいない。それは驚くべきことに、男が布団圧縮袋を使って死体を密封
(真空パック)していたからだった。しかも彼は、腐敗を遅らせるために、乾燥機を使って
死体の皮膚から水分を蒸発させていた。
 外気に触れなければ乾燥してミイラ化するだけで、腐乱は極めて遅い。
医大生ならではの知恵というべきか。