ある日突然、痴漢にされてしまったら...

〜 痴漢冤罪事件 〜



みなさんは、こういう事件があったのを覚えていらっしゃるだろうか。
http://www.zakzak.co.jp/top/3t2001080103.html
http://www.zakzak.co.jp/top/3t2001090407.html

2000年2月、電車を降りたところ、女子高生に「この人、痴漢です」と警察に突き出された男性。
一貫して容疑を否認し続け無罪判決を勝ち取ったのであるが、裁判の中でその女子高生が一年間に少なくとも5回以上も "痴漢被害" にあって、そのうち数回は20〜70万円の示談金を受け取っていたことが判明。
さらに、この事件の前日にも痴漢を "捕まえて" いたという…。

無罪判決が下ったあと、「やってもいない痴漢をでっちあげられた」として、この男性はこの女子高生と両親を相手取り損害賠償を請求する民事裁判をおこした。
民事裁判をおこされたことで、痴漢の被害者から一転、被告となった女子高生。
裁判は公開が原則であるので、公判が始まると同時に被告である女子高生の住所や名前がインターネット上で公開され、それにより非難のメールが相次いだという。
(実名をあげているサイト・事件内容に関しても詳細な記録がある)→関連サイト

中には、携帯電話を注意されたことに逆ギレし、「痴漢をした」と注意した男性を警察に突き出した女子大生もいる。

★痴漢誤認逮捕で国賠訴訟 車内で携帯注意した男性
「痴漢」と虚偽の被害申告をされ、警察・検察に不当な逮捕、拘置をされたとして、東京都国立市の会社員が19日、国と都、女性に慰謝料など計約1100万円を請求する損害賠償訴訟を東京地裁八王子支部に起こした。 原告側は、警察の現行犯逮捕は要件に欠く不当な身柄拘束で、検察は取り調べで自白を強要したと主張している。 訴えによると、原告のOさん(59)は1999年9月2日夜、JR中央線下り快速電車で 帰宅途中、携帯電話で話していた当時20歳の女子大生に注意した。 国立駅で下車し改札口を出ると、突然警察官2人に「痴漢をした」と取り押さえられ、都条例違反で 現行犯逮捕された。(共同

真相は公判で明らかになっていくであろうが、仮に『でっちあげ』が本当だとしたら、このような女性達は、ある意味痴漢の被害に苦しんでいる女性の最大の敵であり、"本当の痴漢" の味方でもあると言えるのではないだろうか。 刑法上の誣告罪には該当しないのか?という疑念すら浮かんでくる。
(誣告罪:人に刑事処分または公法上の懲戒処分を受けさせる目的で、関係官署に虚偽の告訴・申告をする罪。虚偽告訴の罪)

痴漢の捜査のあり方等に疑問が提示される中、電車内で痴漢に間違われ裁判で無罪となった元被告や、無実を訴えて裁判中の被告らによって7月15日、『痴漢えん罪被害者ネットワーク』が結成された。

◆痴漢えん罪被害者ネットワークhttp://www.rikkyo.ne.jp/univ/araki/chikanenzai/
同会では、無罪を主張し争っている被告やその家族を支援するほか、公正な捜査を求めたり、痴漢そのものをなくすために鉄道会社に満員電車対策を要望していくという。

通勤などで電車を使用する人には、決して他人ごとではないこの問題。
男性、女性の両方の立場から、よりよい解決策を考えていくべきであろう。

こぼれ話として、ある警備会社の痴漢対策法を・・・。
社内の回覧板に、なんと痴漢冤罪に気をつけましょうという文面が回ってきたという。
それによると、「電車に乗るときは、女性の側に立たないように」「止むを得ず立ってしまった場合は、なるべく早く離れるように」と書いてあったらしい。
女性に近寄らなければ痴漢扱いされることもないという極論であり、ある意味一つの解決策であるが、男性がこのように身を守らなければならないと思うと、何やらもの悲しいものがある。


( 探偵ファイル )


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