
殺害現場となった名古屋市西区アパート
今から26年前、名古屋市西区のアパートで主婦の高羽奈美子さん(当時32歳)を刃物で殺害した疑いで、名古屋市の安福久美子容疑者(69)が今年10月31日に逮捕されました。

逮捕時の名古屋市容疑者一軒家
目隠しフェンスや生垣、そして雨戸は閉められ窓は内側からアルミシートのようなものを貼り付けられ、中の様子が一切見えず完全に外からは遮断されているかのようでした。
近くに住む60代女性
「自宅で奥さんを見かけたことはほとんどない。住んでないんじゃないかと思うくらいでした。」
仕事関係者
「逮捕前に、夫とヨーロッパに旅行に行こうと思ってます。テニススクールに通っててコーチ付けてます。と語っていました。」
容疑者の人生は常に理想と現実のギャップに幻滅する半生でした。学生時代は大人しく、失恋を経験し理想とはかけ離れた学生生活を送り、自分に自信がないことをまるで埋め合わせるかのように、名古屋市に豪邸を持つ一流企業の男性に嫁ぎました。ただ子育ての件で同居中の旦那両親とうまくいかず叱責され、大人時代になっても思い悩む日々でした。
そんな中かつて想いを寄せていた被害者遺族の旦那が出席する高校同窓会に参加し、淡い気持ちと微かな希望を持ち、片思いの男性が振り返るくらい素敵で理想的な女性像を演じ、想いを語りました。
しかしそれを受け入れてもらえず、唯一受け止めてくれる人物からの裏切りと捉え、それがやがて絶望を経て怒りや憎しみへと変わり、その矛先が片思いを寄せた男性が1番大切にしている幸せの象徴である家族へと向けられました。
それは激しい思い込みや妄想から生まれた自己中心的で身勝手な思考からきたものと捉えられても仕方がないのではないでしょうか。12月3日現在までは動機を含め黙秘中です。

探偵エックス
ドライブ・心理学・音楽・酒好き探偵
