それは、当事務所に入った一本の緊迫したお電話から始まりました。
お話を伺うと状況は最悪でした。なんと「すでに他社の探偵事務所に依頼したが、尾行がヘマをして対象者にバレてしまい、調査が不可能な状態になってしまった」という、いわゆる“他社バレ”のバトンタッチ案件だったのです。
調査が発覚した案件の対象者の警戒レベルは、すでにマックス状態。普通ならお断りしてもおかしくないほどの超高難易度です。引き受けたものの、どうやってこの警戒網を突破するか、私は連日頭を悩ませていました。
それから数日後、別件の用事でたまたま柴又駅の付近を通りかかった時のことです。

ふと、ファンの間でささやかれているある有名なジンクスを思い出しました。
「寅さんの左足の指を触ると、幸せが訪れるらしい」
その噂のせいで、寅さんの左足だけが異様に光っているというのです。気になって駅前のブロンズ像に近づき、実際に足元を確認してみました


「……本当に左足だけ光ってる!」
渋い青銅色の像の中で、左足の親指だけが、まるでそこだけスポットライトが当たっているかのように黄金色に輝いています。数え切れないほどの人々が、藁にもすがる思いや願いを込めてここを触ってきた歴史が、この鈍い輝きに詰まっているようでした。
目前に迫った難解な調査を前に、私も下心を隠しきれない真剣な顔で、そのピカピカの左足をそっと撫でて「どうか、無事に証拠が撮れますように」と強烈な願掛けをしました。
そして来たる調査日、張り詰めた現場での攻防
そして迎えた、運命の調査当日。 案の定、現場での対象者は尋常ではない動きを見せていました。
不自然に何度も振り返る、
急に立ち止まってスマホの画面越しに後ろを確認する、
角を曲がった直後に待ち伏せをする……。
そんな中、 決定的な「浮気の証拠」を完璧に押さえ、無事に調査は大成功!
無事に浮気の証拠が撮れたのは、私たちの技術だけでなく、
もしかして……。
「これ、本当に寅さんのご利益のおかげかな」
そう心の中で呟きながら、今度はプライベートで、お礼の草だんごでも買いにまた柴又へ行こうと決めたのでした。
ガルエージェンシー松戸 代表・安和 大(0120-546-764)
都内のガルエージェンシーにて約10年間、調査員として携わり2022年にて松戸市でガルエージェンシーの代表として開業。しかし、開業して間もなく足を派手に骨折し、入院する事に。様々な調査の中でも浮気・離婚・素行調査を得意としております。