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有名ブランドのコラボ企画、路上で危険行為をゲリラ撮影!道路交通法違反か

今年3月末、JR渋谷駅前のスクランブル交差点(東京都渋谷区)でのゲリラ撮影が物議を醸し、メディアでも大々的に報じられた。YouTube配信者の男性が、横断歩道の上でベッドに横たわるというパフォーマンスを披露し、その様子を撮影。本件は、道路交通法違反等の疑いで警察が動く事態となった。


(1)背景

上記の騒動を知った読者から、「絶大な影響力のある有名なアパレル企業が、危険な撮影を行っていた」との情報が当サイトに寄せられた。二つのブランドがコラボレーション企画にて、都内の路上でのゲリラ撮影を決行した。そして、その画像や動画がブランドの商品の宣伝に使用されているというのだ。

コラボしたのは、スケートボード(スケボー)を中心とするアメリカのスポーツ用品ブランド「DC SHOES」と、パリやミラノでコレクションを発表してきた日本のブランド「MIHARA YASUHIRO」だ。2018年の企画で、問題視された画像及び動画は現在も両ブランドのSNS等に掲載されている。


(2)問題の内容

一例として、車が走行中の道路の中央にモデルを座らせて撮影した画像がある。撮影シーンの一部を記録した動画も公開されている。画像に写っている建物等から、撮影場所は新宿区歌舞伎町の靖国通りであると判明した。ただし、画像はトリミングされているので、この辺りになじみのない人には、周囲の状況は分かりにくいかもしれない。

 

画像の出典:Instagram「MIHARA YASUHIRO」公式アカウント(2018年7月9日)、他

 

そこで、現地を訪問して、別の角度から撮影してみた。その画像を以下に掲載する。ゴールデンウィーク期間中に訪れたため、車の台数は比較的少なかった。だが、普段は交通量が非常に多く、ここでの撮影は危険だ。その他、人通りが多い歌舞伎町一番街にて、スケボーに乗って疾走するという危険行為を撮影した画像もある。

 

画像の赤線で囲んである場所付近で、ゲリラ撮影が行われた。

 

画像の出典:Instagram「MIHARA YASUHIRO」公式アカウント(2018年7月6日)、他


(3)警察の判断は

当サイトでは、歌舞伎町一帯を管轄する新宿警察署に連絡を取った。問題の画像や動画について、同署では把握していなかったようだ。当該の撮影行為は、警察署の了承を得ているのか。担当者曰く、「許可は一切出していない」という。人や車が多く行き交う場所での「路上遊戯」を認めることはないと、担当者は明言した。

「路上遊戯」とは、道路上でのスケボーや球戯といった「遊び」等を目的とした行為の総称だ。企業の商品の宣伝を目的とした無許可での撮影行為は、道路交通法等の法的な観点から見て問題はないのか。このように尋ねたところ、「実際に調査した上でなければ違法性の有無は確定できないので、現時点での回答は控えたい」とのことだった。

画像や動画の掲載場所や閲覧方法を担当者に問われたので、当サイトが得ている情報を一通り提供した。これから詳細の確認が行われる模様だ。なお、他の場所でゲリラ撮影された画像も、物騒な内容ばかりだ。赤信号で車は停止していると思われるが、車道の中央をスケボーで駆け抜け、その様子を背後から撮影するなどしている。

 

画像の出典:Instagram「MIHARA YASUHIRO」公式アカウント(2018年12月5日)、他

 

画像の出典:Instagram「DC SHOES」公式アカウント(2018年12月12日)、他

 

高橋 

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