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大阪府警の威信をかけ拳銃強奪犯を逮捕!!

6月16日(日)午前5時40分頃、大阪府吹田市千里山霧が丘22-3の千里山交番前路上でこの日当直勤務だった地域課・古瀬鈴之佑巡査(26)が、顔まで血に染め左胸に包丁が刺さった状態で通行人に発見された。全部で7個所の刺し傷があったという。
救急車が到着した時点では巡査の意識はありその場に駆け付けた警察官の『大丈夫か?』の問い掛けに『男に刃物で刺され、拳銃を奪われた』と話したという。
巡査は搬送時意識があったがその後、様態が急変したそうだ。
その後救急搬送された巡査は同日11時30分現在、意識不明の情報から変化は無い。
最後に胸に刺さっていた包丁は11cmも刺さっており肺を貫通し心臓に達していた。
携帯していた回転式拳銃1丁はベルト固定用の紐の金具が外され持ち去られたという。拳銃には実弾5発が装填されており犯人は拳銃を携帯し逃走した。


午前9時に現地に行ってみた。広範囲で規制線が張られ、まだまだ現場の緊迫感が続いている様子が伺えた。近隣の住宅街や周辺地域にも警察関係者が配備され上空にはヘリコプターが6機ほど報道を含め留まっていた。


午前9時頃の現場の様子

近隣のスーパーや商店も緊急事態の為、営業を控える店が続出した。


近隣の店の貼り紙
事件現場直ぐ近くで臨時休業したスーパー


その直後返り血を浴びたと思われる男性が目撃されたという情報があり、現地に向かった。

犯人が目撃されたというコンビニ前

ダメもとで警察官に聞き取りをしても捜査情報の為わからないとしか回答はない。
画像奥で鑑識とみられる隊員が歩道で足跡なのか若しくは血痕なのか採取する様子が伺える。


少しして阪急千里線(阪急北千里駅)に警察車両が集まっているという新たな情報が入り向かってみた。
阪急北千里駅は阪急千里線の終点となっている。






阪急北千里駅に着くと5台の警察車両が駐車している事が見て取れた。
駅前ターミナル内には赤色灯を回しているパトカーが更に1台有り、周辺に散らばった捜査員や植え込みで遺留品を探す私服警官の姿も確認できた。
後に分った事だが事件後北千里駅前複合施設で帽子・ジャンパー・ズボン・運動靴を買った客が手に大量の血痕を付けているとの通報からだった様だ。

逃走経路の緊急配備だったと思われ、しばらくした後パトカー以外の車両はその場を後にしたが犯人のその後の足取りは分かっていない。


この後千里山交番の防犯カメラの映像として事件1時間前の4時16分に撮影された不審な男の映像が公開された。


飯森裕次郎容疑者


数日前からこの写真の人物が阪急千里線(南千里駅)前の南千里クリスタルホテルに宿泊していたと報道がなされた。
捜査1課は同日、強盗殺人未遂容疑事件として吹田警察署に捜査本部を設置した。
刑事総務課の発表では、古瀬巡査は他男性巡査部長(44)と男性巡査長(33)の上司2人と当直勤務に入っていた。16日午前5時半ごろ、阪急千里線の下り線ホームの売店前公衆電話から男の声で110番通報があり、空き巣事件があったと覚知した。
事件現場が交番の管内だった為、巡査の上司2人がまずバイクで現場に急行し、鑑識などの準備を終えた巡査が交番を出て現場に向かうところを男に刺された。
事前の空き巣被害の110番は犯人が虚偽の通報で、交番を手薄にして犯行に至ったものとみている。
事件当日に予定されていたスポーツ大会や行事等もこの事件を切っ掛けに軒並み中止になり各家庭では施錠をして外出を控える様、通達も出された。

 

翌6月17日午前6時34分事件は急展開を迎えた。

大阪府警は昨日16日警察署に自分の息子に良く似ていると申し出ていた男性の息子を調べ飯森裕次郎容疑者(33)を重要参考人として全国指名手配し5,000人態勢で追っていた。
飯森裕次郎容疑者は北千里駅の複合施設で服を購入後着替えて北へ向かい箕面市の山中に潜伏していた様だ。
午前6時34分、農地の広がる路上で寝ているところを発見され身柄を確保された。
公共施設や各小中学校で不安を胸に犯人逮捕を心待ちにしていた各担当の方はホッと胸を撫でおろし、子供達は休校が無くなりガッカリしただろう。
G20を間近に控えた大阪府警にとって飯森裕次郎容疑者逮捕は国内外に大きな衝撃を与えたに違いない。
事件発生から約25時間のスピード逮捕で解決できた事は日本の警察組織の優秀さを内外にアピールできただろう。但し、厳戒態勢の問題点も浮き彫りになった形だ。
最後に、被害にあった古瀬鈴之佑巡査(26)は現在も意識不明で2回目の手術で左の肺を全摘する準備が進められている。
何としてもこの局面を乗り越え復活を期待したい。

 

 

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