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風水で遠くまで来た 2

1話目の流れと全く関係ない話になっていくが勘弁して欲しい。

鑑定依頼は、いくつも店を経営する男性だった。
家の外観の写真を見て、行こうと決めた。立派な豪邸だが得体の知れない圧迫感を感じたからだ。
家が大きな神社群に取り囲まれていた。私なら好んで住まない地形だ。

「墓とか見えても気にならない?」
「なりませんねえ。意識したこともないです。」

家を建てて2年、お寺に足を運んだことも無いそうだ。寺の宗派を聞いても知らない、と言う。
ここまで無信心なら影響も受けないだろう。
問題は、別にあった。

 


家相の前に依頼人に問題があった。


掃除機、かけてない。


「嫁が掃除してるかって?…あまり気にしたことないですねぇ。」
とことん、気にしない性格のようだ。
「まず、一番大事な玄関を何とかしようか。」

 


下駄箱を開けたら強烈な異臭が。
「靴、磨いたことある?」
「無いですね、一度も。」
「実は、ピンときて、あるものを用意して来たんだ。」

 

 

「何ですかこれは?」
「バーニーズニューヨークのシューケアセット。これ、君にあげるよ。」

 

 

「ど、どうして?」
「うん、風水で一番大事なのはね、100点の家相に住むのではなく、70点の家にワザと住んで、悪い部分を日頃から意識して、清めたり、愛でたりするから家運が上がっていくんだよ。」
「はぁ…私が靴を磨かないのをどうして!?」
「君のメールを読んで、問題は無いけど風水でもっと良くしたい、と書いてあったからかな。」
「お見通し、というわけですか、驚きました。」


そう、家相よりも大事なことが、あるのだ。

 

ーつづくー

 

 

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