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2016年 ~BOZZ

「今年の経済はどうなるの?」というメールが昨年よりも多い気がする。
次の3つが大きな要因となるだろう。

1.IS対欧州
2.新興国の経済
3.中国

フランスはISと戦争状態に入ったので財政赤字が膨らむ。それを支援するために欧州(ECB)は金利水準を維持、または下げ、経済が強いアメリカ(FRB)は金利を上げ続ける。日本も欧州もデフレを警戒して金融市場との必死の攻防戦が続き、片やアメリカの独り勝ちは今年も継続する。
危ないのはブラジル等の新興国で、金利差が拡大するために資本の引き上げが増大していくだろう。経済が弱い国は政情不安も加速していく。新たなテロも増える。トルコも含めた新興国へ旅行する人は十分に気をつけたい。
中国はどちらに転ぶか全く予断を許さない。昨年の8月にチャイナショックがあり、多くのヘッジファンドが潰れた。しかし金融市場とは現金なもので、その痛みや傷を忘れさせようとあらゆる手を使って中国は大丈夫だと喧伝している。私も中国経済が今すぐ危なくなるとは言わないが、株や為替をしている人は爆弾が自分の真横に置かれているという警戒感は常に持っておくべき。
日本はどうか。世界から見ると「蚊帳の外に置かれた斜陽国」のイメージは変わらない。良くも悪くも自国では無く外部要因でどちらにでも振れる。ただ、エコノミストが口を揃えて「今年の後半から経済が急降下する。」という見立てには首をかしげる。ISを欧州やアメリカが駆逐したり、中国が新たな活路を見出した(その兆候もある)時には、日本経済がツレ高になる可能性もある。結論から言って1年という短期では答えが出ない。
それより大事なのは、個々のスタンスだと思う。消費税が上がることは避けられないのだから嘆いていても始まらない。その落ち込み分を最初から計算して備えればいいだけだ。今年の後半から経済が怪しくなるのなら、前半で1年分を稼ぎ、1年の収支を平らに均せばいい。つまり、今年は去年よりもスピード感が重要だと思う。様子見の人は結果的に損をする1年になりそうだ。

 

 

BOZZ(渡邉文男)

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