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防犯カメラを悪用、女性客の胸や太ももを接写する変態行為の映像が流出!

防犯カメラ映像を全世界に公開

世界各地に設置されている防犯カメラ(監視カメラ)の映像を閲覧できてしまうというサイトが存在することを、ご存じだろうか。防犯カメラを設置した際に、初期設定のパスワードを変更しないままにしていることが案外多いようだ。このようなセキュリティの脆弱性を利用して、カメラにアクセスされてしまう。

その結果、知らないうちにカメラの映像が全世界に向けて公開されることになる。閲覧者は、サイトを開くだけで各地の防犯カメラの映像を見ることができる。閲覧者本人がカメラへの不正アクセスをしているわけではないこと、サイトは海外に開設されているため日本の法律が適用されないことなどから、取り締まりは困難であるという。


女性客を防犯カメラで接写

当該サイトを見ていたら、日本国内の商業施設に設置された防犯カメラの映像を発見したとの情報が、当サイトに寄せられた。しかも、そのカメラが悪用されているというのだ。カメラのズーム機能を利用して、施設を訪れた女性客の顔、胸、脇、二の腕、太もも、尻、下着が透けた背中などを接写するという、盗撮に等しい行為である。

情報提供者が当該行為を最初に発見したのは、2019年8月9日だ。ミニスカートを履いた女性が足を組んで椅子に座っている様子を、防犯カメラが接写していた。後日に再度確認すると、16日から20日まで毎日、長時間にわたって同様の行為が繰り返されていた。成人の女性客だけでなく、女児や少女、女性店員もターゲットになっている。

 

情報提供者が最初に発見した問題行為の場面。

 

 

 

 

店員が接写されている場面の一部。

 

女性客を接写していない時には、施設内の店舗及び付近の休憩スペース等、カメラが設置されている周辺の様子が映っている。情報提供者が先述のサイトを定期的に確認した結果、カメラが動いた瞬間に店の看板や施設名が映る場面があった。当サイトではそれらの情報と施設のフロアマップを照合し、カメラの設置場所も特定した。


運営企業の不誠実な対応

施設を運営する企業に連絡を取ったところ、本件については初耳だった様子だ。概要を説明しようとすると、「施設に防犯カメラの管理部署があるので、そちらに伝えてください」と応対した担当者は述べた。だが、防犯カメラを操作して接写しているのが当該部署の関係者であるという可能性を、調査前の段階では完全には否定できないはずだ。

その場合、証拠隠滅がなされて、適切な対処がとられないとしたら問題だ。このように述べると、担当者は「あなたが何を言っているのか、私にはさっぱり分かりません」などと繰り返し、発覚した事柄についての説明を受けることさえ頑なに拒み続けた。なぜ話を聞こうとしないのかと尋ねても、担当者がその理由を述べることはなかった。

しかし、本件は同社の信頼に関わる問題であるだけではない。施設を利用する多くの人々が自身の知らないうちに接写され、しかもその映像を全世界に向けて公開されているのだ。そうした具体的な被害を放置してよいのかと尋ねたところ、担当者は「私のメールアドレス宛てに情報を送信してください」と述べたので、それに応じた。


まとめ

防犯カメラを悪用しているのが、不正アクセスした第三者である可能性もあるだろう。しかし、施設の管理部署ではカメラを常時もしくは定期的に確認しているはずであり、毎日長時間にわたり悪用されている事態に気づかないということがあり得るだろうか。仮に本当に気づいていなかったのだとしたら、それも重大な問題だ。

もし同社が今回の件に対応しないならば、コンプライアンスや企業倫理に反することは明白だ。また、同社は反社会的行為を容認し放置していると受け取られてもやむを得ないだろう。本件に関する情報ならびに証拠資料は、同社に一通り提供済みだ。徹底した調査による事実関係の解明と再発防止に向けた取り組みを期待したい。


※本件に関しては記事配信時点で未解明な点があるため、商業施設名等については伏せています。また、掲載画像に当サイトでモザイク加工を追加しました。


高橋 

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