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1.恨みます・・・クリスマスと6人の彼女達

27才の時、クリスマスを一緒に過ごさなければならない彼女が3人いた。
私は事前に念密なローテーションを計画した。
一人あたり5時間、待ち合わせや移動も考慮しなければならなかった。
23日にもこの3人と違う2人の彼女と過ごす。もちろん、クリスマスは仕事だと偽っている。

最後に25日に1人。つまり、3日間の間に6人と「メリークリスマス♪」だ。

計画は12月に入ってから実行に移された。デートの途中で疲れた顔はできない。深夜の自主トレを開始。
新宿公園まで4キロのジョギング、400メートルダッシュ5本。精力のつく食べ物をガツガツ食べた。

ちょっと待った!誤解してもらっちゃ困る。この時、ホストクラブの潜入調査と会社工作の両方をやっていたのだ。
自分の彼女はあくまでも1人。あとは全て仕事がらみなのだ。嘘じゃないぞ。

まず、自分の彼女をどこに持ってくるかで悩んだ。イブに会わないと絶対に怪しまれる。したがって24日の最終便にした。
次にホストクラブ関係の3人。23日に2人と、ソープに勤めている子は24日の朝から。
最後に会社工作の2人は24日の昼間部と25日に回した。(説明がややこしくてすんません)

周到な準備を進めている最中(もなかではない)重大なアクシデント発生!その中の1人が重い病気で入院してしまったのだ。
その病院は本命の彼女(看護婦)が勤める○○○○医大!
しかも同じ内科・・・。まあ、内科と言っても第三まで分かれているし、病棟のナースセンターはたくさんあるし。スパイをやっていればこんな偶然はよくあることだし。

でかい病院なので少し変装していけば大丈夫だろう、と思ったのが甘かった。
病室に入り、彼女の手を握って甘い言葉をかけている時、なぜか冷たい空気を感じたのでふっと横を見ると、


そこには検温に来た彼女が立っていた!


何たる偶然!何たる運の無さ。近くのナースセンターをのぞき、無事を確認したつもりだったのに・・・。

どうなる私!?


― つづく ―

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