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「1カ月で100万円稼ぐ」と豪語の有名ブロガー、虚偽の情報を拡散で炎上!

「1カ月で100万円稼ぐ」と豪語する有名ブロガーの男性が、Twitterで虚偽の情報を拡散したと非難されて、炎上するという騒動が発生した。当人曰く、収入を増やすためにブログを始めたが、勤務先から副業を禁じられて退職。ブログで月あたり100万円を稼げるようになり、現在は月200万円の収入を目指しているという。

問題視されたのは、以下のツイートだった。「ミニトマト、水道水で洗ったくらいで食べてませんか? ミニトマトの農薬の使用回数はなんと『49回』!!!!」。このように述べて、「農薬落とし専用の水」である「ベジシャワー」という製品を紹介した。それを使ってミニトマトを洗ったら、黄色い液体が出てきたという。

「ミニトマトはやばい! 絶対に農薬落とし必須」と男性は記し、ベジジャワーの使用を推奨した。ホームページにも、「ベジシャワーでミニトマトの農薬・展着剤を落としてみた【動画アリ】」と題する記事を掲載。Twitterに公開した動画に言及し、「ミニトマトから出た、この濃い黄色い液体の正体は「農薬」です」と記した。

「日本の野菜は、中国・韓国に次いで世界で3番目にヤバイ野菜です」、「日本の野菜は世界的に見れば「汚染物」」、「少なくとも野菜の品質に限っては、日本は世界最低クラスの後進国なんですよ」と批判を展開した。そして、「ほんと濃い黄色のいかにもヤバそうな液体ですね」などと繰り返し強調した。

 

すると、これらの発言を疑問視する声が続出。男性が指摘する「黄色い液体」は農薬ではないとして、その科学的根拠を示す人々も現れた。男性が宣伝したものと同様の成分の製品を使用して効果を検証した動画があり、それを見れば男性の主張は正しくないことが分かるとの指摘もなされた。これらの批判を受け、男性は一連の内容を削除した。

そして、「黄色い液体」については、「改めて調査したところ、トマトそのものの色素であるという見解も見つけられました」と記した。「僕としては、実際に使っていて、良いと感じているものを紹介したいという思いで投稿をしました。決してフォロワーの皆さんや、投稿をご覧になる方々を騙そう等と思っているわけではありません」という。

また、「農薬の使用回数については以下の群馬県のサイトを参照しています」と説明。男性が挙げたのは、「認証対象とする農産物及び化学合成農薬延べ使用成分回数・化学肥料窒素成分施用量の基準」というページだ。「節減対象農薬」について、ミニトマトは「慣行」では「49回」と書かれている。だが、男性の解釈は誤っているという指摘が相次いだ。

「49回」というのは「延べ使用成分回数」、つまり「栽培期間中に使用された節減対象農薬の農薬有効成分数の合計」である。「例えば、農薬有効成分AとBを含む節減対象農薬を1回使用したときの延べ使用成分回数は2となります」。ミニトマトを出荷するまでの栽培期間中に、「農薬を49回散布する」という意味ではない。

当サイトでは、群馬県の農政部技術支援課に話を聞いた。当該の値は、県内の生産者による生産履歴を調べて、それを数値化したものであるという。「49回」の内訳(どの農薬を何回使用したのかということ)は、その時々で発生する病気によって異なるので、一概には言えないという。担当者に確認したもらったところ、ミニトマトに関しては、例えば千葉県では48、愛知県では43といった値であり、他県と比べて大差はない模様だ。

今回の件については、トマトの栽培農家からも非難の声が上がっている。誤った情報を影響力のある人物が拡散したことに、憤りを感じるというのだ。その一人は、誤りをTwitterで指摘した途端に、男性からブロックされたという。男性は「人の役に立つ情報」や「周囲の人の利益になること」を目標に活動しているというのだが、言行不一致と言われてもやむを得ないかもしれない。

その他の証拠画像

 

 

※モザイク加工は当サイトによるもの

高橋 

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