「詐欺だよ、詐欺。とにかく最近のやり方は、目に余るんだ」
某県にて朝日新聞の販売店を20年に渡って経営しているAさん(48歳)は、古紙を引き取る業者のヤードで、大量の廃棄新聞を前にぼやいた。
写真をご覧頂きたい。ヤードには大量の朝日新聞の古紙がうず高く積み上げられている。問題は、その量が他の新聞社の古紙より数倍以上多いということだ。
新聞社は新聞販売料よりも広告料や折り込みチラシが一番の利益であり、広告料を増収するためには発行部数が物を言う世界である。
Aさんは続ける。
「昨今の不況で企業も広告に対してシビアになっていて、販売部数が落ちたとなるとすぐに広告も減らす方向に持っていくんだ。そうなると広告収入が命の新聞社は死活問題になるから多めに刷って販売部数は減ってないと、体裁を整えようとするんだ。そして売れる見込みもない新聞を俺達に押し付けるんだよ」
古紙業者のヤードをよく見てみると、朝日新聞の古紙にはチラシが挟まれているが、他の新聞社の古紙にはチラシは見られない。
他の新聞社の古紙。明らかに捨てられ方が異なる。
古紙業者にも話を聞いた。
「古紙にチラシがはさまれていること自体本来あまりないことなんです。全く新聞がひらかれていないことになりますから。なので、ここ最近の朝日の捨てられ方はおかしいですね」
慰安婦問題の誤報などで信用を落とし続ける朝日新聞。どうにか広告収入を維持するために発行部数を水増ししているとしたら、冒頭でお見せした古紙の山はまさに天下の大新聞社の断末魔なのかもしれない。
神里純平