娘は私のことを「パパは忍者」と信じて疑わない。
まあ、嘘をついているわけでもない。忍者も探偵もある意味、親戚だ。
なので私のことを忍者じゃないと疑っている娘の友達や親戚の子供たちに証明するため、年に一度あるかないかという伊賀忍者コンテストに出場した。
えらい観客数でビビった。娘の知り合いも10人以上来ている(笑)。
断っておくが、ただのコスプレではない。正真正銘、真の忍術を競う大会だ。
本番前
あろうことか、本職がたくさん出場しているのに優勝した。
娘の舞台度胸のせいで。
囲み取材を受ける。
翌日の某新聞、他いろいろ。正体を隠すエクスタシーも味わえて楽しかった。
娘が大人になった時、今日のことを覚えていてくれるだろうか。
記録に残る父親じゃなく、記憶に残る父親でありたい。
BOZZ(渡邉文男)