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『いまの時期、映画館には微妙な作品が多くなる、という話』岡田斗司夫

ゴールデンウィークを過ぎると「微妙な映画」の公開時期に入ります。
映画配給会社も商売です。本当に面白い映画なら大型連休の時期に公開します。
年末年始、春休み、ゴールデンウィーク、夏休み・・・
ヒットを狙える映画は、そういう「稼げる時期」に公開するんですよね。
恋愛映画やヒューマンな作品なら、人恋しくなる秋に公開。
ホラー映画なら夏に公開。
そういう「ヒットの公式」で公開時期は決まります。

では、「稼げる時期」以外はどうするのでしょう?
当然ながら「微妙な映画」ばかりになります。
「ダメな映画」ではありません。
ハリウッド映画の公開権を獲得するには、かなりの大金が必要です。
だから「ヒットしそうな映画」ばかりです。
でも「確実にヒット」を狙えるなら「稼げる時期」に投入するはずなんです。
年間数百本の映画が公開されます。イチ押し作品は「稼げる時期」に投下するのが当然でしょう。
たとえばアカデミー賞を受賞した「バードマン」。今年のアカデミー4部門を取った映画です。
この作品、日本では4月10日に公開されました。春休みとゴールデンウィークの隙間、なんとも微妙な時期です。
この公開時期だけみても、「バードマン」が日本人ウケしそうにない、大ヒットを狙えない作品だ、というのがわかります。
あんのじょう、日本での評判は「なんだかわかんない」という声が大半でした。
さて、今年はメガヒットしそうな作品が目白押しです。
「スターウォーズ」「アベンジャーズ」「007」「ジュラシックワールド」「ターミネーター」・・・
こういう映画は「稼げる時期」に配置しちゃう。

ということは・・・

今週末か来週、いまテレビで大宣伝している「トゥモローランド」を見に行く予定です。
予告編は面白そう。
題材も僕の好みです。
でも公開が6月頭・・・
この微妙な時期は、なんかちょっとイヤな予感がするんだよなぁ・・・

 

岡田斗司夫

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