某日、探偵ファイルに一通のメールが届いた。
※ランチパック=パンみたいなおいしいの
彼女は探偵ファイルを子供電話相談室か何かと勘違いしているのではなかろうか。そんなこと、ランチパックを製造しているヤマザキパンに聞けばすぐわかるではないか。電話してみた。
「わかりません」ガチャ、ツー、ツー、
非常にシンプルな回答をいただいた。ならば仕方がない。実験だ!
入手できるだけのランチパックを集めた。こんなにあったのか。
購入したのは秋葉原のランチパック専門店。
ご当地ものを含め、ほとんどのランチパックを販売(季節によってないものも有り)。
さっそく、具を取り出していく。
全体の一部。
全部をボールに移すと、
こうなった。
おお、賑やかな感じで美味しそうだ。
→ 遠心力を加える
これで具材が一体となり、絶妙なハーモニーが生まれる、……はずなのだが、途端に強烈な匂いが立ち込め始めた。なんだろう、この匂いは。酸味と甘みがあり、すえたような……、うん、
すげぇゲ●っぽい。
なんということだ。ランチパックを全て混ぜるとゲ●のような匂いになる。新発見だ。だが、味は食べてみないとわからない。パンに塗ってみる。
わぁ…
なんか見た目もそのものなのだが。
いや、先入観はよくない。きっと味の玉手箱のような味わいにちがいない。編集部全員で試食した。
……
……
……
朦朧
言葉を失う編集部一同。完全に“あの味”だ。すごい再現度だ。しかし国民的人気を誇るランチパックの味を評して“あの味”というのは気が引ける……。皆が萎縮するなか、調査員が口を開いた。
調査員「なんか、飲み会で吐いちゃった女の子とキスするとこういう味ですよね」
結論。ランチパックを全部混ぜると、ゲロの味大人の味。
依頼人のカマドウマさん、中学生の君にはまだ早い。大人になったら試してくれ!
ニノマ(食材はスタッフがおいしくいただきました)