タレントの神田うのさん宅から、ブランド品や貴金属など約１３２０万円相当を持ち出し、窃盗罪に問われている元ベビーシッターの岩井圭子被告の控訴審判決で東京高裁は１９日、一審の実刑判決を破棄し、懲役２年４ヶ月執行猶予４年を言い渡した。執行猶予付き判決の理由の一つは、一審判決後の代償が考慮されたようだ。
芸能探偵より
神田うのさんといえば、タレント業の他にも幅広く事業を展開し、その年商は１００億円とも言われている。夫はパチンコチェーン、日拓グループの社長。人が羨むセレブなイメージからなのか、歯に衣着せぬ発言と自己主張の強いキャラクターのせいなのか、窃盗騒動の被害者であるのにネット上の反応は
「まーええんちゃう 金持ちなんやし」
「窃盗された事よりも、ベビーシッター４人も雇っといて、よくママタレ代表みたいな顔してテレビ出れるなあ～と思う。」
など、何故か叩かれるコメントが目立った。４人のベビーシッターを雇っていた事で金持ちのイメージが先行し、一般人には関係なさそうな事件に思われがちだが、実は身近なところでよく似た犯罪が頻発しているという。そこで、ガルエージェンシー赤坂の探偵に聞いてみた。
――神田うのさんの場合はベビーシッターでしたが、他にも家政婦さん、訪問介護人など雇われた人が装飾品などを持ち出し、換金ショップで売却していたケースは意外とあります。以前、弊社の調査結果を元にご依頼者の家政婦が逮捕された事件もありましたが、その時の警察関係者の話によると、大がかりな窃盗集団の仲間がこのような職業に登録して手引きするケースがあると聞きました。こうなると、窃盗だけではなく強盗に早変わりする危険性だってあるわけです。
勿論、真面目に仕事をしている人たちが大多数ではありますが、弊社のある赤坂周辺などは資産家も多く、このような相談は少なくありません。そして起訴された被害額は立証されたものだけなのでうのさんの場合、実際は３５００万円くらい被害があったのではないでしょうか。なくなったダイヤだけでも高額だと思いますよ。だから今回の判決は憤りを感じました。
犯罪者が社会的制裁を加えられることは当たり前なのです。例えば身内の誰かが病気、被害総額の何割か支払った。これで情状酌量になるのなら法治国家としてのモラルが守られるのか？
犯罪がヤリ得になりかねません。
犯罪者の逃げ得、ヤリ得が許される世の中であってはならない。
土岐（協力：ガルエージェンシー赤坂）