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山口組「百年目の分裂」全内幕を溝口敦氏が特派員協会で暴露

山口組は1915年、初代・山口春吉によって神戸市兵庫区に設立された。それから100年たち、今年、二派に分裂した。山口組本家は70人余の直系組長を擁していたが、今回の分裂劇ではそのうち13人が叛旗を翻し、「神戸山口組」を別に立てた。叛旗を翻した中心人物が組内最多の組員数を誇る山健組・井上邦雄組長だ。

ノンフィクションライターで長きにわたって暴力団を追ってきた溝口敦氏が10月20日、日本外国特派員協会にて会見を行った。

溝口氏は山口組分裂の要因を「金と人事」にあると指摘した。直系組長たちは一人あたり月に115万円の会費を納め、積立金が月10万円あるという。その他に、飲料水とか日用雑貨品の半強制的な購入があり、これに50万円前後の金を毎月払っている。また、毎年、直系組長たちは、お中元・お歳暮の時期に司忍組長に対してプレゼントをする。お中元は合計5000万円で、お歳暮は1億円。そして司組長の誕生日にも1億円をプレゼントする。田岡一雄3代目組長時代は会費が2000円だったことを考えると、べらぼうに値上がりした上納金に、反発した勢力が脱退したわけだ。そして、神戸山口組は本家に比べて10分の1程度の会費で済ませられるシステムをとった。

人事はというと、「組長、若頭、若頭補佐という風に『弘道会』が独占し、そのことにより、6代目、7代目、8代目まで“弘道会系”が組長を独占するのではないかという危惧がある」が故に弘道会以外の組が反発したという。

最後に溝口氏は今後の展望を次のように語った。
「現在のところ勢力比は“7対3”で『6代目山口組』が優勢だが、勢いとか人気の点で、どうも『神戸山口組』が優勢なんじゃなかろうか、ゆくゆくは“五分五分”になり、最終的には割って出た側の『神戸山口組』が勝ってしまうんではないか」

 

アンリ

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