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ろくでなし子の裁判が弁護団もカオス過ぎる

わいせつ電磁的記録等送信頒布などの罪に問われている漫画家の「ろくでなし子」こと五十嵐恵被告の裁判が24日、東京地裁で開かれた。
期待すべきは被告のろくでもない発言だった訳だが、この3連休に弁護団から合宿レベルの酒も飲めない徹底した特訓を受けた為、失言を免れこの裁判の山場である被告人質問を乗り切った模様。
今回も傍聴券を外した為、裁判後の報告会に参加してきた。

「何故、自分の女性器をかたどることにこだわったか。」といったような裁判官の質問に対し、ろくでなし子さん曰く。
――女性器の「いやらしいもの」というイメージを払拭するには、絵よりも自分の身体を使って表現しなければ伝わらないと思ったからです。とはいえ、別に女性器を晒したい訳ではないのでモチーフにして作品作りをしていました。

と答えた。その他、どのような質問があったかを弁護団がろくでなし子さんの代わりに説明。本当に味方なのか絶妙すぎる見解だ。

●大人のM’Sデパートでの作品展示について
女性器を偏見のないものとして創作する事が目的なら、何でアダルトショップで展覧会やっているの?という問いだと思いますが、なし子さんとしてはお金もないし展示させてくれるなら何処でもいいやという話しです。

●立川のおじさんの話について
女性器の精密なたくを取って有罪になった立川簡裁の事件、通称「立川のおじさん」と同じ事や、たくを取ると逮捕されるのを知っててやったのでは?という検察官の憶測のような尋問がありました。しかし、なし子さんのたくの取り方は最初から最後まで上達していないし、精密を目標としていません。あの立川のおじさんは女性器のたくを取る職人。全く似て非なるもの。

「前立腺と山手線くらい違いがある。」

斜め上を行く弁護団の比喩に会場が一斉に吹いた。
そんなの絶対法廷で言ってないだろと思ったが、全員が無罪判決を確信した瞬間であった。既に「誰が地裁前で勝訴の『無罪』 びろーんっていうのやる?」「やりたーい」と被告も浮かれモード。
スイス国営放送も取材に来ていて、弁護団に裁判を引き受けた動機を聞いても「当番弁護でたまたま」「きっかけは接見で女性が必要でした」「知り合いの知り合いだし、罰金払って終わったらアカンと思った」とか、ろくでなし子さんの人柄を後でフォローしながらも飾らず毒舌、ぶっちゃけて軽快なテンポで話す姿に清々しさを感じた。

裁判が終わったら活動はどうするか?の問いに対して、ろくでなし子さん。
――日本には他にもおかしいと思う事があり、この裁判で女性器への認識が変わるとも思わないので引き続き、笑える作品で追及していきたいと思っています。

とのこと。弁護団も芸術的表現をする「ろくでなし裁判」。次回は2月1日。

 

土岐

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