今回の旅の目的は、ズバリ、海外でゴルフの強化合宿。3月15日に「山中のオヤジに勝つ」と宣言。その果し合いが今月の15日にある。たった一ヶ月でシングル・百戦錬磨の敵に勝てるかどうか分からないが、宣言した以上は最大限の努力をするつもりだ。最終的には、どんな手を使ってでも勝つ!!
ゴルフは4人でラウンドする。あとの三人は山中に恨みを持つ、金城、梅川、そして私だ。そして、3人で山中を包囲し、ののしり戦法を封じ込めるのだ。山中が私をののしりそうになったら、身代わりにKとUが討ち死にする。しかも、守ってばかりではない。こちらは3人で100倍ののしる。ゴルフというスポーツは非常にメンタルなので、敵の情緒を不安定にしてしまえば腕に差があっても勝機があるのだ。
もうすぐ山中は還暦なので、ゲーム前に赤いチャンチャンコ風のウエアをプレゼントして着用させ「年配者の自覚」を喚起し、大人気ないののしりを封印してやる。しかし、こんなことではへこたれないだろうから、第二、第三の手もちゃんと考えている。
【第二の手段】キャディを買収
キャディさんに山中だけ妙に冷たく対応してもらうのだ。芝目を聞いても無視させたり、まったく反対を教えさせてもいい。ゴルフはどたまに来たら負けだから。重要なクラブ(5番とサンドウエッジ)を谷底に捨ててしまってもおもしろい。
【第三の最終手段】霧隠れの術
ズバリ、山中の打ったナイス・ボールをOBゾーンに打ち返す。または埋める。ゲーム中に5コやれば、それだけでスコアは+10だ。これは金城と梅川が企画した。私が山中の注意をそらしている間に、実行する。
こうして、着々と包囲網は完成する。あとは自分が大叩きしないよう、特訓あるのみだ。その間、スパイニュースが代打になり、えらく質がガクンと落ちるが、みなさん、どうか辛抱して欲しい。親の仇以上に私を怒らせた山中をギタギタに粉砕するその日まで。
山中滅亡の日まで、あと13日
ーーー嘘のような本当の余談。
3月27日、梅川がリベンジしようと得意のホームコースに山中を呼びつけた。
まではよかったが、肝心の梅川、駐車場でくしゃみをしたら、重度のギックリ腰になってしまった。クラブハウスで山中に手荒いマッサージを受けても立つのがやっと。結局、ゴルフもせず、泣きじゃくりながら帰って行った・・・・・・。
山中はプレイ中に何度も思い出し笑いだ。「よっぽど梅川君は私と相性が悪いんでしょうな、アッハッハ!!まるでマッサージを受けにここに来たようなもんですな、あーおかしいっ!!」
私だってチミとすこぶる相性が悪い。つーか、この世に相性のいいヤツがいるのか!?
梅川の仇!と意気込んだが、やっぱり負けた。それも、16番ホールまで勝っていたのに、私が短いパットを外してボギーにしたら
うわーもったいない、もったいないっ!
この一言で私のどたまの糸は切れた。
キサマにもったいながら
れる筋合いは無いわっ
と、思わず言い返してしまった。その後、冷静ではいられない私は最終ホールで何とOB2連発、大逆転を喰らう。悲しくも敵の術中にはまってしまったのだった。
つーか、梅川、せっかく130キロも遠く離れた栃木県(大平台CC)まで来た私に
身を挺したギャグかますんじゃねぇ