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ひきこもり殺人

警察関係者の情報によると、犯人の飯島勝(28)は数年前からネットの2ちゃんねるに出入りするようになったという。どこのジャンルが好みであるとか、詳しい情報は言いたがらないらしい。
2ちゃんねるの最大の強みでもあり、最大の欠点でもある匿名性。見ず知らずの相手にいきなり「喧嘩」を仕掛けることが可能。もちろん、ここに来る全ての人が攻撃相手を探しているわけではないが、ごく一部の人間にとって、鬱憤を晴らす格好の場であることは間違いない。
ネットが普及する前の喧嘩(口論)は、相手の力量や立場、雰囲気などを考慮、計算して開始されるものであったが、ネットではそういった前段階の過程が一切省略され、直ちに口論が開始される。勝容疑者のような極度の自己中心、被害妄想が強いタイプの青少年には少なからずネットの欠点が人格形成の一片を構成させたのでは、と類推される。
例えば、誰かが「ある人を殺したい」と掲示板に書き込んだとすると、「殺せー」と煽る人間のほうが「よく考えろ」と諭す人間よりもかなり多い。それが世の中の総意であると誤解する人格障害者が現れてもおかしくはないだろう。現に、猫殺しの実況中継をやったディルレのスレッドは、残虐行為を楽しむ書き込みが大多数で、制止する人間はいないに等しかった。
もっとも、この事件の最大の原因は、無職の息子を28歳になるまで家に住まわせて食わせ続けたことにある。家から不詳息子を叩き出す愛情と、片や世間様に迷惑をかけるよりは家庭完結で、という愛情。どちらの愛情が勝るのか、またしても議論を呼ぶ処。


ー BOSS ー

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