情報提供・ご意見ご感想などはこちらまで! 記事のご感想は一通一通ありがたく読ませて頂いております。

デリヘル・レイプ  最終章

彼女は震える体で、産婦人科に行った。

 


産婦人科の診察風景


妊娠5週と3日。


彼女は院内では気丈に平静を装っていたが、外に出て妊娠証明書を見た途端、その場に泣き崩れた。

 

悲しみより悔しさがこみ上げる。お腹の中にいる子の父親は、強い薬を飲ませ、犯した男。行方の手がかりは、男の住所を登録しているデリヘル店と微かな記憶のみ。
彼女は、すがる思いで店に住所を教えてもらおうと電話した。しかも、これが最初ではない。犯された次の日から、何度となくだ。

最初の電話から1ヶ月。
ずっと店の対応は冷たかった。

今、担当者がいないので、折り返します。


自分の店の女の子、すなわち商品が傷モノにされたというのに、見て見ぬふり。デリヘル嬢など使い捨てだとしか思っていないのだろうか?

 

彼女は一縷の望みをかけて、新宿警察に向かう。

以下、彼女の手記


刑事さんにとても親身になって頂きました。結果は以下の通りです。
とにかく身体の事をふまえると時間があまりないので、いち早く弁護士を通してお客情報をお店から聞き出す事、と言われました。それも無理だったら、身体の処置をして時間が経てば辛い事も忘れられる時がくるから・・・と言われました。
今まで自分を強く持てば、というか言い聞かせれば大抵の事ではへこたれないと思っておりました。
事情を知っている同居人に心配されても平気と言い張って不安な事を極力意識しないようにしていました。
でも今日保安課にて相談していた時に女性刑事さんに優しい言葉を頂き、この件で初めて泣いてしまい、どうしたら良いのかわからなくなってしまいました。
今凄く不安です。
刑事課の女性の刑事さんに言われました。
「このまま長引かせるとお腹の子供に嫌でも愛着が出てきちゃうけれど、こういう経緯で出来た子を産んでも子供を憎んでしまう事になると思う。だから、本当は勧めるべきではないけれど早く対応しないとね?」と。
確かに堕胎は極力避けたいと思っていましたが、今回の件では刑事さんのアドバイス通りだと思います。

とりあえず何か変化がありましたらお電話かメールをさせて頂きます。
では、本日は長い間お付き合いして下さり、本当に本当に有り難うございました。
一人で悩むのではなく、お力を貸して下さる探偵ファイルの皆さんがいるので、私は恵まれていると思います。
では、おやすみなさい。


新宿警察はこの店に直接、連絡してくれた。
すると店側は態度を急変し、この男に連絡を取った(ようだ)。


男は

お酒しか飲んでない。

と返答したとのこと。


彼女のおなかの中にいる子のDNA鑑定は可能だ。私としては、何とかして結果を出してあげたいと思う。この男の協力があれば、私が鑑定に回せる。しかし、この男は逃げ回るだろう。

男は確実に船橋の何処かにいる。
何としてでも探し出してあげたいが・・・。

 

 

そんな矢先、記事を見た読者から一通のメールが。

 

BOSSお久しぶりです、唯です。
覚えていらっしゃらないと思いますが私の相談(両親の事)とは別にデリヘルの記事についての話です。
そのお店はもしかして新宿駅にある、東京○ブ○シーンじゃないですか?
もし…そうなら…
私も同じ客に約一年前同じことをされました。
私は安定剤その他を沢山常用していたので、(処方薬のみです)その私が簡単に訳判らなくなる薬だったので余程強い薬だと思っていました。幸い…と言いますか私はその時期…妊娠出来る状態ではなかった為、不幸中の幸いでした。
私は今、福島に居るので今すぐにはそちらへ赴きマンションを探すことは出来ませんが、何か力になれる事があれば協力しますのでご連絡下さい。


※  東京○ブ○シーン=こちらで伏字にしたが、今回の被害女性が勤めたデリヘルと全く同じ店名だった。

 

やはり、この男はレイプの常習者だった。

 

深く潜行してこの男を捜してみよう。
一旦、このシリーズは終わりとして。

 

 

ー 情報はこちらへ ー

タイトルとURLをコピーしました