日本の音楽シーンでも異色のロック歌手、清春。
黒夢、SADSでのバンド活動を経て現在はソロ活動中。
来週9日には新曲も発売するが、一方である問題を抱えたままになっている。
それは3年前、ファン向けに「清春リアルフィギュア」の販売を告知することから始まる。
込み込みで21,290円。
1000体限定だったが最終的に200体の追加募集がかけられた。
受注生産のため、ファンはお金をフィギュア製作会社に振り込んだ。
しかし待てど暮らせど商品は届かない。
発送予定日を大幅に過ぎても、フィギュア完成の目処すら立っていなかったのだ。
「購入者への説明不足が続き、公式BBSではフィギュアの話題が削除されるなどファンは混乱しました。最終的に募集から2年経った2004年に返金が決まったのです」(ファン)
ここまでなら関係者の恥ずかしい話で終わる。
しかし返金されるはずのお金が、一部の購入者を除いて未だ返ってきていないという異常事態が続いているのだ。
入金だけさせてモノは来ないし返金もない。
「これって詐欺じゃないの?」とも思えてしまうが、フィギュア製作会社が「少しずつ返金している」というのがミソだ。
これだと「返す意思がある」と見なされ詐欺と認定され辛い。
だがしつこく返金を求める人だけに返金をすれば最終的に製作会社が残ったお金を持ち逃げすることは可能だ。
若者の2万円は高額だが、個人が返金を要求するには割に合わないお金と時間がかかる。
探偵ファイルにも「困ってます」というメールが度々届いている。
お金は返して欲しいが、ファン心理からか返金を強く要求する事も出来ない。
複雑な心境だろう。
返金はいつまでに行われるのか。
お金を預かっているはずの製作会社に連絡を試みたのだが担当者不在。
オペレータに指定された時間に電話しても不在だ。
仕方なく会社のある住所まで行ってみたのだが。。。
記者を出迎えた中年の男は「また来たね」と言った。
(つづく)
カグウェル