鳥インフルエンザ。
現在、国際的に取り沙汰されている問題だ。
わが国でも、その脅威は目前まで迫ってきている。
そんな中去る10月31日、茨城県にある君島ファームの鶏40羽から、鳥インフルエンザの陽性反応が出た。
県は同日付で、同ファームにいる8万2000羽の殺処分を決定。
我々は、その君島ファームで殺処分が行われているという情報をキャッチ。
現場に直行した。
午前8時。
4台のバスに乗り込んだ殺処分員・消毒員・保健所職員が次々と到着。
物々しい雰囲気の中、防護服と思われる白装束で殺処分開始。
保健所に聞いたところ、
鶏の処分は、炭酸ガスを吸わせて殺し、死体は焼却するとのこと。
焼却されずに市場に鶏が出回ることも、皆無だそうだ。
なぜなら、
「全部燃やすから」
ちなみに、茨城県は現在まで、複数の養鶏場で148万羽を既に処分している。
白装束の職員に話を聞いてみた。
――これ何の騒ぎですか?
……。
――例の鳥インフルエンザですよね?
まぁね。
――何人でやってるんですか?
さぁな。沢山きてっぺ?100人以上だ。これから1週間続くよ。
――これできれいになるんですか?
……さぁね。
君島ファームに黒いボンベが見受けられたので、恐らくファーム内で殺し、ダンボール箱に梱包したと思われる。
▲この中に鳥たちが…
ダンボールはトラックに載せて、千代田町のゴミ焼却施設に運び、荷下ろししているのを確認。
運送に使用したトラックはゴミ焼却施設内でタイヤ回りを念入りに消毒されていた。
しかし、ずさんな感染管理と一部マスコミにも取り上げられていたが、日本は、
鶏だけが死に、人は死なない
という認識のため、作業員に緊張感はあまり感じられなかった。
これじゃ、いくらWHOが警告しても暖簾に腕押し状態だ。
官公庁及び関係者に告ぐ
今の管理体制で、もし大事に至ったら責任は取れるのですか?
人が死に始めてからじゃ遅えぞ。マジで。
特捜班