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中日新聞飲酒運転記者問題のその後

9月17日のスパイ日記で扱った、中日新聞の記者による飲酒運転の隠蔽と揉み消し。

その後も、同社には全く反省の色などなく、それどころか開き直りに等しい態度のようです。


前回の記事でも触れましたが、飲酒運転が問題となった田島真一記者は、二人の幹部が身内だったこともあり、社内では事件を揉み消そうという圧力が働いてきたといいます。2006年3月に発生したこの問題が報道されたのは8月になってからのことで、事件が公になった後も中日新聞は、記者名は出さずに小さな記事を掲載しただけでした。


この処分は、社内でも不適切だと考える人々が少なくないようです。理由の一つは、田島記者の事件が報道された前月の7月に起きた、同社の契約カメラマンの飲酒運転事故にあります。契約カメラマンは、三重県鈴鹿市内で飲酒運転事故を起こしたのですが、助手席に同乗していた写真部記者はカメラマンの飲酒を知りながら運転させていました。事件発覚後、同社はカメラマンとの契約を解除し、写真部記者らを減給1ヶ月の処分に。

二つの事例を比較してみましょう。田島記者は、2004年11月に免停中にもかかわらず運転し、物損事故を起こしています。その結果、2005年1月に免許取り消しとなった上に、今回の飲酒運転です。検察側は常習性があると判断し、懲役10ヶ月を求刑しました。中日新聞は田島記者に停職3ヶ月の処分を下すと共に、他の部署への異動を命じただけでした。契約カメラマンに対する処分と比べて、実に甘いことがよく分かりますね。

この問題は各方面で多大な反響を呼び、中日新聞に連載していたジャーナリストの日垣隆氏は、田島記者の件に抗議して連載を中止したといいます。ですが、社内では相変わらず田島記者の話題はタブーとなっている模様です。それどころか、「ネット上で不当に晒し者にされた悲劇の人」として、田島記者を擁護する雰囲気まで社内に作られているとのこと。

まるで独裁国家のような異常体質であり、それは記事内容にも見事に反映されています。最近では、北朝鮮の拉致被害者問題で、横田滋氏を侮辱するイラストを読者投稿欄に小さく掲載していたことが発覚。中日新聞東京本社が発行する東京新聞の10月14日の朝刊「時事川柳」欄に、読者からの投稿で「北ばかり見ていて首が痛くなる」という川柳が掲載されました。

おそらく安倍政権に対する皮肉として読者が投稿したものと思われますが、この川柳だけでは投稿者の意図は明確には分かりません。ですが、その川柳の右横に付されたイラストには、横田氏と思われる人物が、安倍氏にしか見えない人物の首をつかんで強制的に向きを変えている様子が描かれています。

これは、安倍政権ばかりか拉致被害者及び関係者への悪意でしかないでしょう。もちろん、安倍政権が拉致問題を人気集めに利用しているという批判はあります。しかし、実際に家族を拉致されて苦しみ続けている横田氏を、自社のイデオロギー操作のために、このような形で紙面に登場させることは、明らかに悪質。「権力の監視」をスローガンにして政権批判を長年展開している中日新聞ですが、現実には社内の体質も紙面内容も極めて偏っているのは、何ともはや・・・。

 

山木

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