人気ソーシャルネットワーキングサービス（以下、ＳＮＳ）mixiを運営する株式会社ミクシィが、上場後早くもピンチに陥っている。
「鳴り物入りで上場、一時は３２０万円をつける程の勢いのあったミクシィですが、最近は、企業としてトラブルに弱いという側面が露呈してしまい株価は急降下。特に、Ｍ字開脚写真事件（過去のスパイ日記の参考記事）等のトラブルや、スポンサー企業からの圧力で不利益になりそうなブログを勝手に削除したりと、保守的過ぎる対応が嫌気され、連日売りが先行している状態です。本来なら、５０万円そこそこが妥当な値なのですが、早くもＩＴ企業の化けの皮が剥げたといってもよいのかもしれませんね」（個人投資家・小林浩次さん35歳）
ミクシィでのトラブルも大きく報道された
ミクシィは、それまでのネットの常識をやぶり、実名での登録を推奨。
一時は、自分の発言に責任を持つということで支持されたが、いまや実名登録自体がトラブルの温床となってしまい、ミクシィ本来の自由な発言ができなくなってしまってる。早くも企業のあり方に疑問符が付き始めた。
実名で登録すると、思わぬトラブルが!?
前出の小林さんは続けてこう畳み掛ける。
「良くも悪くも、ミクシィの笠原健治社長には、ライブドア元社長の堀江貴文のように“アク”がない。トラブルがあったならば、社長が表に出て弁明・釈明するべきですが、彼は表に出ることを極端に嫌うタイプなんです。
せっかくＩＴ業界の“顔”として活躍できるチャンスなのですが、どうもそれを生かすことができないみたいですね。連日のトラブルで、早くも“社長を交代したい”なんて弱音を吐いているようでは、市場最短で上場廃止なんてことにもなりかねません。業態を立て直すにしろ、社長を交代するにしろ、トップとして明確な手腕を発揮するべきです」
笠原社長本人もミクシィに登録しているが……
業界の回転の速さが売りのＩＴ業界。さあ、これからどんなトラブルにどんな対応をするのか？ ミクシィの対応に興味津々である。
石川隆