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“秋葉原”に一層の治安悪化の危機が

電気の街として有名な秋葉原(東京都千代田区)。

駅前はいつも人でにぎわっている

その秋葉原・通称「アキバ」にはオタクの聖地という、もうひとつの顔がある。

メイド喫茶の乱立やアイドルイベントが頻繁に行われるために、それ目当てのオタクが集まってくるというわけだ。

ただし、人が集まれば新しい問題も生まれてくるのも事実で「オタク狩り」や「メイド狩り」といった、これまでにない形態の犯罪が発生しているのである。
オタクを狙った恐喝や暴行、メイドを狙った痴漢行為など、9月下旬から相次いでいるというのだ。

電気店の店員やメイド喫茶のチラシを配っている女のコに聞いてみたところ、そういった事件が起こる確率が高いのが電気街の上野よりのはずれにあり、中央通りから少し裏に入った路地に位置する末広町近辺だという。
※イメージ写真
「通勤で末広町を通る時が一番緊張する」というメイドのコは多い

雑居ビルがひしめきあい、その中でもメイド喫茶が目立っている地帯。
そのうえ、夜になれば近隣の電気店や会社の明かりが消え、道はうす暗くて人はまばらになる。

メイド喫茶を数軒のぞいて店長クラスに聞いてみると、
「大声を出されて怖かった」
「追いかけるふりをされて、逃げた」
などなど、帰宅途中にイタズラの被害にあったコがいるという。

さらに“うしろから抱きつかれた”“2人組みに前後を挟まれた”といった体験をしたコもいたらしい。両人とも近くの交番へ駆け込んで事なきをえたという話しだ。

来年の3月に閉鎖する末広町交番。この前の道がデンジャラスゾーン、交番がなくなったらどうなるのだろうか

その「アキバの駆け込み寺」ともいえる交番の末広町交番が来年の3月いっぱいで閉鎖、犯罪が増加するのではないかと予想するメイド喫茶関係者や古くからの住民は多い。

「駅前に新しい派出所が今年の3月にできたためです」(万世橋警察署)

しかし、問題が起きているのは廃止される交番付近。新しい交番は駅前再開発でできた新しいビルの1階にあり、昼夜を問わず治安はいい。

新しくできたJR秋葉原駅前の秋葉原交番

「ますます遅番をするのが怖くなりました。今でもあのあたりは走って通りすぎているのに…」(メイド喫茶のコ)
という声が大半。

メイドやオタク以外でも、「犯罪が悪質になってきている。悪い評判がたたなければいいが」という地元商店主からの声も複数聞こえてきた。

末広町交番の廃止による治安の悪化は、このまま対策をたてないと現実になりそうである。

 

デイブ高瀬

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