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護憲映画製作と、共産党と、左翼勢力と

護憲を題材にしたドキュメンタリー映画「シリーズ 憲法と共に歩む」の第1作「戦争をしない国 日本」が完成しました。この映画には、映画監督の山田洋次氏や精神科医の香山リカ氏など、日頃から護憲を主張する人々が呼びかけ人として名を連ねているのですが、映画を製作した組織とその人脈が興味深いのを御存知でしょうか?

映画の製作委員会は、「製作支援出資金・協賛金募集のお願い」という項目で、「目標金額5000万円は、シリーズ第1篇4050万円(製作費3000万円、短縮版製作費300万円、普及準備費750万円)と、シリーズ2篇以降の製作費の一部に充当します」と記します。

「製作費の一部に」という記述が曖昧であり、ホワイトバンドの件を思い出しますね。


製作委員会を構成する(株)法学館は、司法試験・公務員試験対策の伊藤塾を経営しています。塾長の伊藤真氏は、同じく製作委員会を構成する(株)法学館憲法研究所の所長でもあり、護憲派として有名な人物。伊藤塾には護憲派を中心に左翼的な講師が多く、一例として中村欧介氏は、日本共産党のビラをマンションの郵便受けに入れる活動によって住居侵入罪で逮捕された人物の弁護団の弁護士でもあります。

左翼勢力との接点は護憲運動の展開においても各所に見られ、映画のHPのリンク集には、各種左翼団体や労働組合が名を連ねています。その中でも、リンク集だけでなく「憲法-歴史・未来館」というコーナーでも詳しく紹介されている、法学館の主要関係者たちと交流のある、日本民主青年同盟に注目してみると・・・


日本民主青年同盟の前身は共産青年同盟であったことが、映画のHPでも堂々と宣言されています。「侵略戦争と絶対主義的天皇制に反対」を掲げてきた組織とのことで、同盟のHPには現在も日本共産党と関連の深いことが記述。

「日本共産党と力を合わせて」という項目には、「民青同盟は、日本共産党を相談相手に、どうすれば政治や社会をかえられるのか、一人ひとりの個性が花ひらく未来社会とは?を学び、青年の要求を実現するために、力を合わせて活動しているんだ」とあります。

同盟の「目的と規約」を読むと、日本共産党と関連が深いどころか、もはや下部組織。

「日本民主青年同盟は、日本共産党のみちびきをうけ、科学的社会主義と日本共産党の綱領、一般的民主的な教養をひろく学び、次代のすぐれたにない手として成長することをめざします」だそうで。


同盟は、その組織形態も共産主義社会を踏襲しています。

「日本民主青年同盟は、「目的」の実現のため民主集中制(民主主義的中央集権制)にもとづいて活動する。民主的な選挙によって指導部をえらび、方針を決定するときは同盟員と同盟組織の意見を尊重し、民主的、集団的に討議をつくす。決定にたいしては個人は組織に、少数は多数に、下級は上級にしたがってそれを実行する」

これは、「民主的」とは名ばかりで、むしろ民主主義の名を借りた独裁政治を展開する「北朝鮮民主主義人民共和国」と同種の人間関係であることは御存知でしょうか?

ちなみに北朝鮮では、金正日を筆頭とする独裁政権を支持しなければ命が危ういため、「民主的」とされる選挙を行うと、政権を国民が全面的に支持しているという結果が毎回出る。

今回の映画は、以上のような左翼勢力の連携による活動の一例であると見た方がいいのかもしれませんね。

 

山木

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