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死を賭けた警察官がいる

私の部下、特捜Bも元警察官だった。彼に命じた調査の報告を以下にそのまま列記する。



警察官 宮本邦彦 巡査部長(53) 女性  精神科通院の女性 無職(39)この女性に関しては、現在入院中、氏名等は不明です。

事故概要
2月6日午後7時29分、東京都板橋区常盤台1丁目、東武東上線ときわ台駅構内線路上にて、線路内に立ち入った女性を保護しようとした警視庁板橋署常盤台交番勤務の警察官とその女性が「小川町」行き下りの急行電車にはねられた。尚、同駅では急行電車は停車せずに通過する。2人は約50分後に現場から病院に搬送され、同巡査部長は頭の骨を折っており、意識不明の重体。女性も腰と両足首の骨を折る重傷。女性は事故30分前の午後7時ごろにも踏切内に侵入。それを通行人からの知らせを受けた警察官が一旦連れ戻し交番内で説得していたが、その後、交番を飛び出し、遮断機の下りていた踏み切りを越え線路内に再度侵入。警察官は後を追い連れ出そうとしたが、電車が進入してきた為、手を振りながら「止まってくれ!」と叫んだが間に合わないと判断し後を追い、女性をホーム下の待避スペースへ入れようとしたが電車にはねられてしまう。
板橋警察署の回答
「この事故については、本来、発表事項ではないので、警視庁から発表することはありません。報道の通りの状況です。巡査部長は依然意識不明のまま。女性も入院しているはずです。」
宮元巡査部長の人柄、今後について
「巡査部長の人柄は温厚で正義感の強い人です。容態も不明なままなので、彼の今後もまだ判りません。」
東武鉄道の回答
~センサーや緊急停止ボタンなどは押されなかったのか~
「事故当時、ホーム上に駅員は居なく、お客様の中にもボタンを押した方も居ませんでした。線路上のセンサーも6秒以上静止している物に対して反応するもので、今回のように動いているものには反応致しませんので運転手が発見し、警笛を鳴らし、非常ブレーキを作動させたのですが、間に合わず今回の事故なってしまいました。」事故の影響は、「事故発生の19時29分から21時29分まで電車の運行が停止し、78本の電車が運休、約6万5千人に影響が出ました。」
目撃者の回答
・当該電車に乗車していた50代男性
『急ブレーキを掛けます』っていうアナウンスがあって、すごい勢いだったんだけど、間に合わなかったんだね。周りから見えないようにシートで(事故現場周辺を)覆っていたけど、車内からは丸見えで怖かった。女の人の方は普通に見えたけど、警察の人は酸素マスクみたいのをつけて、担架で運ばれていったんだけど、最初、救急車が一台しかこなくて警官の方を先に搬送していたよ。


車両に乗り合わせた男性

以上が聞き込み結果となります。



宮本巡査部長、死なないでください。どうかもう一度元気な姿で交番に立って下さい。
あなたが嫌だと言っても、私はあなたに会いに行きます。
死んだら許しませんから。


 

BOSS

 

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