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ストーカー殺人に遭わないために


博多駅前で痛ましい事件が起きた。川野美樹さんがストーカー寺内進に刺殺された。

先週、ガル本社にこんな相談があった。
「内縁の妻が家を出て行った。新潟の実家の付近のATMでお金を下ろしている。探し出して欲しい。」
我々はこういった依頼には先ず、ストーカーを疑う。私は相談者に連絡を取った。
「では、その女性の郵便物と写真を持参して相談に来てください。」
「…それが、妻(内縁)がマンションのカギをかけて出て行ってしまい、私は部屋に入れずにホテル住まいなんです。」
ストーカー確定である。自分の家ならば鍵屋を呼んで開けてもらうだろうし、すべてが嘘くさい。もちろん即答で依頼を断った。

探偵業は日々、ストーカーの被害者から多数の相談を受ける。
内部資料だが、ストーカー被害に遭って我々に救いの手を求めてくる依頼者500人のデータを一部公開する。今回の川野美樹さんのように犯人と交際の過去があるストーカーに暴力行為を働かれている割合は47%だ。発達障害と人格障害を発症しているストーカーの場合、その数値は81%に跳ね上がる。
既にご承知だと思うが、元交際相手のストーカーは一番危ない。犯人からすれば一方的に裏切られたと錯覚(自覚が無い)している上に、喪失感を併発しており、逆上する土壌が既にある。
もっとも危険なのは人格障害に薬物中毒を伴っている場合で、常に命の危険がある依頼者が多い。今回の事件もこの両方が要因での可能性が高い。
いずれにしても暴行の前に脅迫から入り、私物破損を目にするようになるのが特徴なので、ストーカーの兆候をしっかり見極める必要がある。彼らは大人しく診療を受けるはずも無いので、警察以外のスペシャリストによる説得など、絶対に放置しないこと。






川野美樹さんも適切な対応が出来たはずと思うと残念でならない。


BOZZ

 

 

 

 

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