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紀州のドンファン殺人事件 初公判 状況証拠のみでの立証の可能性

2018年5月24日、「紀州のドンファン」と呼ばれた資産家の男性、野崎幸助さんが自宅で急性覚醒剤中毒として、急死した事件が起こりました。

2024年9月12日、野崎さんを殺害したとして、元妻である須藤早貴被告の初公判がおこなわれ、須藤被告は無罪を主張しています。

 検察側の主張として、覚醒剤の入手経路や野崎さんが覚醒剤を摂取したと見られる時刻は、野崎さんと須藤被告の二人きりであったこと、そして須藤被告ネットの検索履歴として「ばれずに殺せば正義」「遺産相続 どれくらいかかる」などの状況証拠をあげました。

そして、証人尋問では、異例の28人の証人を申請しています。

なぜこれだけの証人が必要であるかというと、現在、直接証拠はあがっていないため、状況証拠のみで立証を目指すためと考えられます。

須藤被告は、野崎さんとの結婚の条件に毎月100万円を受け取っていたこともあり、遺産目当ての結婚だと誰もが疑うような証拠がたくさんあがっています。

今後、須藤被告に殺人罪が言い渡されたとしたら、刑法第199条で「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する」と定められているので、それに相当する処罰が下されることでしょう。

過去、本事件のような状況証拠のみの場合で死刑判決が言い渡された事件には、1998年に起こった和歌山毒物カレー事件や1992年の飯塚事件が挙げられます。そのため直接証拠が必ず必要であるというわけではありません。

証人尋問を経て、客観的に須藤被告のみが殺害をできる状況であったと判断されれば、殺人罪として実刑判決がくだされることが考えられます。

野崎さんの著書では、元妻である須藤被告との出会いに関して「羽田空港で転んだ私を優しく助けてくれた」と記されていました。しかし、実際の出会いは知人の紹介で出会ったそうです。

判決は12月12日に言い渡される予定です。これから新たな情報が明らかになっていくと考えられます。

 

探偵容
廃墟マニアの探偵容です。飼い猫に邪魔されながら執筆しています。

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