情報提供・ご意見ご感想などはこちらまで! 記事のご感想は一通一通ありがたく読ませて頂いております。

パイロットはパスポート不要?

読者さんの中には旅行に行かれる時にちゃんと荷造りをした後、忘れ物がないどうか何度もカバンの中身を確認してしまう人もいるのではないでしょうか?
今回はそんな忘れ物が引き起こした、珍しいニュースをアメリカからお伝えします。
2025年3月22日、ユナイテッド航空のロサンゼルス発、上海行きUA198便が途中で目的地を変更する事態が発生しました。
乗客257名と乗員13名を乗せた飛行機は午後2時にロサンゼルス国際空港を離陸し、2時間ほど飛行して太平洋上空でパイロットがパスポートを所持していないことが判明。
このままパイロットがパスポートを所持しないで目的地に到着すると、入国手続きで問題が生じるため、同便はサンフランシスコ国際空港へ一旦着陸する決定しました。そして、サンフランシスコ到着後、航空会社は新しい乗務員を手配し、再度上海へ向けて出発しましたが、最終的に約6時間の遅れで目的地に到着しました。
このような事態が起きた背景には、乗組員はチケットカウンターやゲートでパスポートを見せる必要性がないので、もしパスポートを所持していなかったとしても、飛行機に乗り込めてしまう事があるようです。
たまたまこの飛行機に乗り合わせた乗客によると、機内放送でパイロットはとても慌てた様子で、乗客にパスポートを忘れたことを理由に、サンフランシスコ空港に一旦着陸するとアナウンスをすると、怒りをあらわにする乗客もいたそうです。
ユナイテッド航空によると、乗客にはサンフランシスコで30ドルの食事券が、その後、金額は明らかにされていませんが、遅延補填もなされたそうです。
またこの遅れによって折り返しの上海発、ロサンゼルス行きも6時間遅れでの出発となりました。
ちなみに、僕は中学入学の時に校長先生の挨拶で「教科書を忘れても弁当は忘れるな!」と言うとてもありがたいお言葉をいただきました。これは教科書は忘れても他人の教科書を借りることができるが、弁当は忘れると代わりになるものがないので、大人になった今でも、この言葉は何が必要かを考える教訓になっています。
 
アメリカ特派員 ヤス
 
 
タイトルとURLをコピーしました