▲ローソン 歌舞伎町二丁目西 外観
筆者撮影
歌舞伎町の“顔”とも言えるホスト街の中心部に位置する、「ローソン歌舞伎町二丁目西」が長期休業を経て、2025年9月に営業を再開しました。
ホストや夜の街関係者からは喜びの声が上がる一方、過去の事件をめぐる疑念も根強く残っています。
■営業停止のきっかけは「たばこ約1億円購入・コンビニオーナー逮捕事件」
2024年、東京・歌舞伎町の「ローソン歌舞伎町2丁目西」の経営者ら5人が、他人のクレジットカード情報を使って加熱式たばこを不正購入したとして、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されました。共犯にはベトナム国籍の女も含まれており、被害総額は約1億円にのぼるとされています。
犯行には「オフライン決済」という仕組みが悪用されていて、すでに停止されたカードでも使用可能なケースがあったことが問題視されています。警視庁は他にも同様の不正が行われていた可能性があるとみて、調査を進めています。
地元関係者の間では、事件発覚以前から「このコンビニは怪しい動きがあった」との噂が飛び交っており、今回の事件が再開への禍根を残す形となりました。
■ホストの悲痛な声:「近くのコンビニが命綱だった」
「営業前の食事を買うのに、あそこが一番近かった。閉まっていた間、本当に不便だった」
――歌舞伎町のホスト・Kさんは、そう語る。深夜から早朝まで働く彼らにとって、近所にコンビニがあるかどうかは日常の大きな違いとなります。
■キャッチの声:「人の流れをつくる“交差点”」
「ホスト街のど真ん中だから、人通りが常にある。女の子に声をかけるには絶好のポジションなんだよ」
── 街に根を張るキャッチの男性はこう話します。かつてこのコンビニ前は、夜の街における情報・人の交差点なのです。
■働く女の子の声:「クレカ被害の噂は前から…」
「あの店でクレジットカード使うと、不正利用されるって噂は前からあった。今回の事件で“オーナーが裏で動いてた”なんて話も出て、怖さが増した」
歌舞伎町で働く女性・Aさんはそう語ります。便利な存在でありながら、不信感を抱く人も少なくないのです。
筆者撮影
■再開の光と闇:利便性復活も信頼の回復は容易でない
営業再開によって、夜の街の利便性は戻るでしょう。しかし、過去の不正疑惑が消えるわけではありません。
「便利ゆえに目立つ店には、光と闇が交錯している」――
これは歌舞伎町で長く生きてきた者の共通認識です。
華やかなネオンの下で再び灯ったあのコンビニ。その明るさの裏で、誰もが抱える不安と疑念。
探偵ファイルとしては、今後もこのコンビニの内部事情や動きを追い続け、真相に迫っていきます。

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です