
今年7月、JR神田駅近くの路上で男性2人が複数の男に突然襲撃され、ケガをする傷害事件が発生。
同年11月20日、日本人の男1人を含む5人が逮捕されました。台湾出身の男性2人を鉄パイプで殴りけがをさせ、キャリーケースを奪おうとしたなどとして、23歳の男ら5人が逮捕されました。
警察によると、強盗傷害容疑で逮捕されたのは、無職の宮下佳樹容疑者(23)、解体工の大谷真那斗容疑者ら5人。発表では、宮下容疑者は大阪、太谷容疑者は北海道在住。住所が離れている男たちが共謀して犯行に臨んでいました。ダークウェブを介した闇バイトの可能性があります。
容疑者らは台湾出身の男性2人に催涙スプレーをかけ、鉄パイプで殴るなどの暴行を加えてけがをさせ、キャリーケースを奪おうとした疑いがもたれています。
5人のうち4人が7月31日未明に大阪府でレンタカーを調達し出発し、約500キロ離れた都内で落ち合い、現場に着いたのは犯行の直前。被害者に襲い掛かりました。
犯行現場にも防犯カメラが設置されていましたが、容疑者らはスプレーをかけ、撮影の妨害工作をしていたということです。この「カメラ潰し」は、現場の状況を知る、在京の人間が手引きしたとも推測できます。

犯行現場は筆者の職場のすぐ近く。しかも通勤時間帯の事件で、一帯はパトカーや救急車が次々急行してきて騒然となっていました。にもかかわらず、犯人逮捕のニュースが無く、気になっていたところでした。
被害者が当初、中国籍と報道されたことから、同国人同士の事件ではないかというネットの書き込みをたくさん見ました。ただ、逮捕されたのは日本人でした。手口が荒っぽい=外国人だ!というのは、実態のない偏見になっているのかもしれません。
21日時点で5人は認否を明らかにしていないということです。犯行の動機と、ピンポイントで2人を襲った計画性。全容解明を待ちたいと思います。

探偵アネマ
もと新聞記者。多様化社会の事件事故ウォッチャー。
