私はある男に騙され人生計画が滅茶苦茶になりました――
ある日、めぐみさんが運営していたサイトの掲示板に“K”の書き込みがあった事に端を発する。
そして、誰にも告げずに内緒で気の合った“K”とメールをし続けていく。
すると、“K”の方から
「好きだ」
との言葉が。
その時、既に“K”の歩んできた人生や思いやりのあるメールに段々とめぐみさんは惹かれてしまっていた。
しかしその時めぐみさんには婚約者が。
恋は盲目。
婚約者がいることで、罪悪感に苛まれ苦しんだ末めぐみさんが出した結果は、
“周りに認めてもらうためにも1度、婚約者から離れよう”
めぐみさんは婚約者と別れることを決断する。
すると“K”は、
「俺は好きだから引かない」
との答え。
そして、一度も会うこともないまま
「必ず迎えに行くよ」
という“K”の言葉を信じてしまっためぐみさんは、何もかも捨て実家に帰った。
その後も“K”は熱心にメールや電話をくれた。
嘘とは到底思えない程の量と情熱で。
本当に愛されていると感じていためぐみさんは、両親にそのことを伝えると、
「お前は騙されている」
と一蹴。
すると“K”は、自分を証明するために、病院のIDのコピー、オペ記録、自分が掲載されている雑誌、住民票等、全てかき集めて送ると言い、めぐみさんはその言葉を信じて待ち続けた。
▲実際送られてきたのはこの写真だけ
しかし、いくら待てどもそれらは届かない。
次第にめぐみさんは疑心暗鬼に陥っていく。
それでも、
「もうすぐだ、もうすぐだ」
4ヶ月もの間、そう訴えかけてくる“K”を信じたい気持ちと疑念の狭間に揺られ、ついには自殺すら考えるほどの欝状態に。
“K”の真実を教えてください
その言葉がその時彼女に残された最終手段だった。
依頼を受けた我々は、世界を股に掛け、波乱の人生を過ごしたマンガのようなイケメン男“K”を調査。
そして、
その真実に驚愕することになる。
つづく
探偵ファイル