●更新日 08/07●
17歳少年「ホームレスは死んでもいい」寝ている男性に放火
公園で寝ていた男性の上にオイルの入ったポリ袋を置き、火を付け殺そうとしたとして、警視庁少年事件課は殺人未遂の疑いで、いずれも東京都北区に住むタイル工の少年(17)や私立高校1年の男子生徒(16)ら15〜17歳の少年5人を逮捕した。
火をつけられた男性は、公園の中央にある噴水に飛び込み、何とか一命は取り留めたが、全身の3割に達する大やけどを負った。
目撃情報や防犯カメラの映像から、公園にたむろする5人が浮上した。
少年は「ホームレスは公園で寝ているだけで世の中の役に立っていない。イヌ、ネコと同じで死んでもいい。ホームレスではない被害者には悪いことをしたが、ホームレスなら関係なかった」と供述しているという。
事件が起きたのは東京都北区赤羽公園。
実は公園のすぐ隣には消防署、病院があるのだからなんとも皮肉。
早速公園で聞き込みを開始すると、ちょうどこの事件を目撃したと言うホームレスの男性がいたので、話を聞いた。
「オレちょうどそのとき起きてたのよ。そしたら火が見えてさ。火をつけられたのは胸の辺りだったよ。オレのところから噴水に飛び込むのは見えなかったけど、確かに5人くらいのガキが逃げていくのは見たなあ」
実はこの事件、加害者の少年ばかりが目立っているが、実はこの被害者はかなりの強者。
「男性は公園の中央にある噴水に飛び込み一命を取り留めた」
そう、この部分!
寝てるところにいきなり火をつけられたのに、随分落ち着いた行動をしたものだ。
実際の現場を見るとさらに不思議に見えてくる。
男性が寝ていた場所から、公園中央の噴水までは直線距離にして約30メートル。
報道ではベンチとあるが実際にはここで寝てたらしい
火をつけられた男性は中央の噴水にむけて駆け出す。
最初の関門植込み。
まずこの垣根、非常に越えにくい。柵があるのはもちろん、中央部が盛り上がっており、
歩きにくい。火ダルマの人が落ち着いて突っ切れるのか?
続いての関門ベンチ。
ベンチの横には植込みの柵が再び
垣根を越えるといきなり目の前に出てくる。
普通、これが目の前に出てきたらまず転ぶ。ましては火ダルマ。
そして最後にして最大の関門、垣根。
そもそも噴水はこの垣根があるため見難くなっており、公園の住人でなかった被害者が、この噴水に気付けただろうか?というのが疑問の始まり。
さらにこの垣根は噴水に人が近づけないようにできており、火ダルマ状態でここを越えられるのだろうか?
時間にすれば噴水に飛び込むまでは一分足らずの出来事だろう。
普通なら火をつけられた時点で、パニックになり「噴水に飛び込もう」という考えすら浮かばない。
何にせよ、この被害者が一命を取り留めたのは事実である。
これはひとつの奇跡と言えるのではないだろうか?
特捜班
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