●更新日 08/09●


思い出探偵  BOSS編


私は両親が駆け落ちしなければ生まれていなかった。

大東亜戦争後、親父が上海から復員させらたのは福岡だった。
そのまま、親父は炭鉱で働いた。親父もおふくろも別々の世帯を持っていた。
両方、子供がいた。
なのに親父がおふくろを見染めた。許されざる関係。
二人は子供を捨てて駆け落ちした。
そして、私が生まれた。

私が幼い頃の写真は、この一枚しか残っていない。

写真
中央が父と私


2歳で福岡を離れたので、私には全く記憶がない。
当時の親父の写真もこれしかない。

写真

子供の頃、これは「ボタ山」だと聞かされた。
ガル福岡中央支社の白水君に依頼。
この場所を探してくれ、と。
親父は早死にしたし、おふくろはアルツハイマーのレベル5(自分の息子が分からない)。


手掛かりはこの写真だけ。
親が駆け落ちしたために出生地とされる本籍はまったくあてにならなかった。





ー つづく ー



BOSS



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