●更新日 11/17●
10万円携帯少女 逮捕の真相
先日14日、中学3年の長女(15)の携帯電話の使用料金が月10万を超えたため使用を禁止したにもかかわらず、長女が隠れて使用したため腹を立て、髪をつかんで床に叩きつけたり殴ったりの暴行を加えたとし、 母親を逮捕したというニュースが報じられた。
このニュースが報じられた直後からネット上では、
「これは ただの しつけ だろ? 娘が悪い」
「親が怒るのは当たり前ジャン 」
「この程度で逮捕は異常。民事不介入じゃないの?」
などと親擁護、逮捕した警察への非難の声が湧き上がった。
しかし、事件の管轄であった埼玉県寄居警察署の副署長、鶴若氏に話をうかがったところ、
そこにはニュースでは流れなかった、
「虐待」という現実があった
が、
詳細は面倒くさいので省く。
まあ、連れ子なり再婚なり恒常的に続く暴行なりのお約束のオンパレードだと思ってもらえれば間違いないだろう。
ただ、今回の件で特筆すべきは警察の対応ではないだろうか。
「民事不介入」
この言葉のもと、こういった案件に積極的に関わろうとしなかった警察機構。
しかし、この警察自身が、今回「詳細のわからない多数」に結果的に非難されるような行動であろうと、「逮捕」という行動を選び、1人の少女を救った(少女は現在児童相談所に身柄を保護されている)
世間では民事不介入だ!との意見もありますが、現在、警察の対応は多種多様を求められるようになってきています。
家庭内暴力・児童虐待などについての事件は我々としても難しい所ではありますが、
事件があった後に「学校も児童相談所も警察も動かなかった」等という事態にだけは決してしないよう、今回もそう考え対処したつもりです。
(埼玉県寄居警察署 鶴若副署長)
ニュースとしては
「携帯を使いすぎた娘に腹を立てた母親が暴行して逮捕された」
それだけのことである。
しかし、現実には多くの人が、多くの事情がそこには存在する。
今回動いた多くの人の想い。
少しでも皆に伝わればと思う。
大住+あさみ
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