働く人の憂鬱シリーズ　〜ＡＶ女優マネージャーの憂鬱〜�A

前回、ＡＶ女優マネージャーの憂鬱を伺いましたが、マネージャーから見る最近のＡＶ業界はどうなっているのか、詳しく話を訊いてみました。




――最近のＡＶ業界の景気はどうですか？
今は悪いです。10年くらい前はバブル時代だったんですが･･･。
企画、キカタン（企画単体）、単体というピラミッド型でモデルは分けられていて、今は企画女優が多くなりました。月に2000本ぐらいの作品は出ているんですが、単体女優の作品は少ないです。ユーザーも目が肥えているので、顔が可愛いだけでなく色々なことをやっていないと観ないようです。

――現在の売れる傾向としては何ですか？
変態系みたいです。女優に覆面を被せたイカせモノとか･･･。
昔は痴女が人気だったんですが今は無くなりましたし･･･、というか出来る人が少なくなりました。

――それはユーザーが欲していないということですか？
いえ、痴女を出来る女優が少なくなったんです。
痴女系のビデオは出ているものの、それを完璧にこなせる女優がほとんどいないんですよ。
基本的にこの業界に入ってくる女優さんはＭなんですよね。
それで、本当にエロ女優を目指す子は努力するんです。痴女を追求したり、もっとすごい事を考えたりと。４〜５年前にあまりにもすごい女優が数人いたので、メーカー側もそれを目安にしていますしね。
過去の女優さんはごく普通にやっていたから、それを僕らは当たり前と思っていたけどとんでもないですよね。

――痴女優を育てたりはしないんですか？
アドバイスをしたりするけどやっぱり出来ないものは出来ないんですよね･･･。
そういうのってその子が持っている感性じゃないですか。
やりたいっていう子は何人かいるけど、あれは本質的に何か持ってないと出来ないと思います。

――女優さんのギャラはやっぱり良いんですか？
昔と比べたら下がってるかもしれませんね。今は業界自体が景気が悪いから。
格差社会ですよ。稼げる子は稼げるんです。

――共演の際にＡＶ男優さんの指名とかは出来るんですか？
出来る場合もあります。今は男優不足なので早く制作が予約をしない限りは結構難しくなってきています。仕事の出来る男優さんも今は１５人とか２０人ぐらいですしね。月に出る作品数が多いので、男優さんが一日に２現場かけもちして毎日ぐるぐる回っている状況でも難しいです。

――ちなみに今人気の男優さんは誰ですか？
戸川夏也、南佳也、小田切ジュン、阿川陽志･･･でもみんな同レベルです。

――最後に、ＡＶ事務所のマネージャーさんって一般企業の人と比べて給料は良いんですか？
同じくらいか、下かもしれないです。女優さんの付き人みたいなものですから。



ＡＶ業界はここ数年でだいぶ変わったようです。取材時にマネージャーさんは、「昔の女優さんはユーザーにエロを教えていた」と熱く語ってくれました。ＡＶ業界はこれから先も無くならない世界なので、今後ユーザーをうならせる女優さんがたくさん出てくるといいですね。



アンジェラ(^ω^)