●更新日 11/05●


サイゼリアと西友〜その明暗


サイゼリヤが自粛していたピザの販売を再開するそうだ。
さまざまに話題となった今回の騒動だったが、どうやら一段落ということらしい。



ところで今回の騒動で西友偽装肉返金事件を思い出していた方も多いのではないだろうか?
この事件では偽装牛肉問題で「レシートなしでも返金に応じる」とした西友に自称購入者が殺到、販売額約1400万円に対し返金額が5000万円以上になってしまった。
一方、今回サイゼリヤは約8千万円の返金を覚悟していたのだが、実際の返金額は約1千万円。

両社ともに「レシートなしでも返金に応じる」という対応をとったにもかかわらず、西友は販売額の3.5倍の金額を返金するはめになり、サイゼリヤは見込みの8分の1の返金ですんだ。
なぜこれほどの違いがでたのだろう?
西友本社に6年前の事件を振り返っての話を聞いてみた。



ああいった事件が二度とないようにというのが第一なんですが、その後、返金や返品の手順でやや変更された点もあります。
というと、現在の返金や返品はどのように?
レシートや記録との照合といった事実確認の後、お客様の住所や名前をうかがって郵送で返金するといった形です。
6年前の事件の時はそういう手順は踏んでいなかった?
当時は様々な状況もあり、事実確認をしないまま返金に応じていました。

サイゼリヤも現在の西友と同様、返金の際、記録と照合して事実確認する形をとっていたらしい。
どうやら明暗を分けたのは「お客の話を事実確認していたか否か」という点だったようだ。
「バレないならば、やりたい放題」という輩がそれだけ多いということなのだろう。

食品業者の商品管理が問われる事件が相次いでいる昨今、こんな問題を考えてみたのだが、皆さんはどうお答えになるだろうか?

【問 題】
@賞味期限切れの食品や管理不行き届きの食品を販売する業者。
A買ってもいない商品の返金を求める消費者。

より悪質なのはどちらでしょう?



九坪



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